ことばの断捨離~大阪篇 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

大阪ことば磨き塾(27日)は、21人と大勢参加。

直前に、広い会場に変更した。

 

まず、沖縄慰霊の日に読まれた「平和の詩」について。

毎年6月23日、沖縄慰霊の日に、子どもが自作の詩を読んでいる。

今年は、沖縄市立山内小学校2年の徳元穂菜(ほのな)さんが読んだ。題は「こわいをしって、へいわがわかった」。

たどたどしいところもあったが、ぐいぐい引き込まれ、彼女の想いが

ストレートに伝わっていた。おじいやおばあから体験を聴く、ガマ(戦跡)が残っている、米軍基地がある…と言った沖縄という場の力もあるのだろうが、なぜ「伝わる」のか考えてもらった。

●本質をつく冷徹さがある。足すものも引くものもない。

●愛情豊かに育まれた家庭を感じる。

●湧きあがる言葉を素直に話している。

●上手に話そうというより、素直に話している。

●「こわい」という感情が心をとらえる。

●「となりのトトロ」のメイちゃんを重ね合わせた。

 

すぐに感想を話さない若い女性がいた。ボクは、あとで激賞した。

「すぐ話し出さないのは、ことばを探し考えていた時間。スバラシイこと」。褒められた女性は、一瞬キョトンとしていたが、まさかの激賞に嬉しそうだった。

 

続いて、全員に話してもらうべく「ことばの断捨離」をした。

●「えー」

●キンチョーする

●「そんなこと言ったら傷つけるかもしれないけど…」とエクスキューズつけて話すのをやめたい。

●「ムチャブリされて…」「急に振られて…」これもエクスキューズ。

●ごめん

●やっぱり

●「そんなことない」

●難しいけど…

●めんどうくさい

●ことばの間引き(ことば数が多いから)

●私にはムリ(過小評価してしまう)

●スミマセン(これは済まない澄まないという気持ちの表れだから減らすくらいでいいのでは?)

●とんでもないです(謙遜しずぎ)

●(肯定する気がないのにもかかわらず)「そうなんですねー」

●ひとこと多いことをやめたい

●変わっていると言われることが嫌だった考え

 

参加者の一人から熱いメッセージがきた。

「今日は本当に幸せです。 言葉の力、雰囲気の力。 伝わる本質は 大切にされていると感じる【安心感】ですね。 今日は、全員がその安心感に包まれ幸せを噛みしめているはず。 これからも、素敵な皆さまと共に学べることが楽しみでなりません。 

ユウサミイさんの歌詞の中に 『伝わるか伝わらないかではなく 伝えることを諦めないことを伝えよう あんたが決して諦めなかったものを… 伝えよう、伝えよう、伝えよう…』 という魂のメッセージがあります。

私は、そのメッセージに いつも心震え、涙が込み上げてくる。 村上さんのお話を聞きながら ずっと、サミイさんの歌が流れていました。

(※ユウサミイさんとは、去年7月のトークライブで縁が出来た)

人が人を想う、優しさ、温もり、愛。 私は、そんな言葉を紡ぐ生き方がしたいと思います。

なぜ私は、もっと学びたいと思うのか。 学びたい…というより、感じたい が近いのかもしれません。 

村上さんが、 さり気なく、いろんな方を他己紹介してくださいました。 そして、いろんな方の『自分でも気づいてない素敵なところ』を誉めてくださいました。 きっと、皆さんにとってその言葉は、この先の人生で生きる力に変わると思います。 

自信がなくなりそうになっても 『村上さんがそう言ってくれたから…私は大丈夫』 私も、 そんな人になりたいです」。 

 

懇親会にも15人が参加。誕生日を祝ってくれた。