論語知らずの論語塾73~日に新たに、日日に新たに、日に新たなり | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

子どもが「ドラえもん」で論語に興味を持ち、

自分も学んで、子どもに教えたいという女性が参加してくれた。

長い間、塾を続けていると、いろんな出会いがある。

 

前回から、中国の古典の名言を取り上げている。

●日に新たに、日日に新たにして、又日に新たなり(大学)

  来る日も来る日も、前の日より新しい自分になるよう努力を重ねる。

  殷王朝を開いた湯王が、洗面器に書き記した言葉。

  日々、顔を洗うたびに、向上心を忘れないようにしたのだろう。

  いきなり大きなことは出来ない。

  毎日コツコツと積み重ねるしかない。

●玉も琢(みが)かざれば、器を成さず(礼記)

  美しい宝石も、磨かなかったら、役に立たない。

  人は誰しも才能を持って生まれてくる。

  だが、磨く努力をしなければ才能は開花しないままだ。

●鵠(こく)を刻して成らざるも、なお鶩(ぼく)に類す(後漢書)

 白鳥を彫刻しようとして、うまくいかなくても、アヒルくらいには似る。

 鵠(こく)は白鳥。鶩(ぼく)はアヒル。

 目標を高く掲げていれば、達成出来なくても「何か」にはなれる。

 ユーモアある忠告。