子どもが「ドラえもん」で論語に興味を持ち、
自分も学んで、子どもに教えたいという女性が参加してくれた。
長い間、塾を続けていると、いろんな出会いがある。
前回から、中国の古典の名言を取り上げている。
●日に新たに、日日に新たにして、又日に新たなり(大学)
来る日も来る日も、前の日より新しい自分になるよう努力を重ねる。
殷王朝を開いた湯王が、洗面器に書き記した言葉。
日々、顔を洗うたびに、向上心を忘れないようにしたのだろう。
いきなり大きなことは出来ない。
毎日コツコツと積み重ねるしかない。
●玉も琢(みが)かざれば、器を成さず(礼記)
美しい宝石も、磨かなかったら、役に立たない。
人は誰しも才能を持って生まれてくる。
だが、磨く努力をしなければ才能は開花しないままだ。
●鵠(こく)を刻して成らざるも、なお鶩(ぼく)に類す(後漢書)
白鳥を彫刻しようとして、うまくいかなくても、アヒルくらいには似る。
鵠(こく)は白鳥。鶩(ぼく)はアヒル。
目標を高く掲げていれば、達成出来なくても「何か」にはなれる。
ユーモアある忠告。