福井まで日帰りしてきた。
内外情勢調査会福井支部の講演会に呼んでいただいた。
支部長の栗田幸雄さんは、元福井県知事。
1987年から4期、知事を務めた。
今月6日、91歳になったばかりだが、矍鑠としておられた。
来館者数が1千万人を超えた恐竜博物館。
県立音楽堂やサンドーム福井、県立図書館などなど。
福井を代表する建築物は、栗田県政時代に作られたものが多い。
県立大学の創設にも関わった。
若き日、破れた帽子にボロボロの服、下駄。そんなバンカラな格好に憧れ、第四高等学校時代に入学。東大法学部から自治省に入り、福井県副知事から知事になった。
余談だが、社会人になってから始めた趣味のゴルフでは、ホールインワンを2度も達成している。
いまは、好々爺の雰囲気だが、若き血を滾らせたこともあったろうし、
丁々発止の官僚や政治家の時代もあったろう。幾星霜を経て今がある栗田さんにお目にかかれ、ボクの紹介までしていただいたことは、有難い出会いであった。
福井といえば幕末の歌人、橘曙覧を想う。
たのしみは朝おきいでゝ昨日まで無(なか)りし花の咲ける見る時
というような「たのしみは…」で始まる52の歌を詠んだ。
日々の何気ないことに喜びを見い出す人だった。
たのしみは福井に行きて昨日まで知らざりし人に会う時
きょうの気持ちを詠むと、そんな感じ。
(91歳、元福井県知事の栗田さんと)
(昼食にいただいた幕の内弁当)
(福井で出来たお友達)