例によって、「この日、奇跡的に空いていますか」と、
高野登さんからお誘いが来た。
そういう誘いが来たときは、よほどの先約がない限り、
長考せず、「はい!」ということにしている。
お誘いの中身は、詳しく聞いたことがない。
高野さんのお誘いは、いつも「大当たり」だから。
この日の会場、目白駅前のレストランに行くと、
受付で、高野さんがイソイソと出迎えてくれた。
この日、中座することを告げると、
途中で抜けやすい席にエスコートしてくれた。
食事も、早めに用意出来るよう手配してくれた。
次から次にくる客を、テキパキと誘導している姿は、
さすが元ホテルマン。
この日は、
元モスフードサービス専務の田村茂さんの出版記念パーティー。
高野さんは、長年の友人として、幹事団の一人として、諸準備を担ってきた。
講演会が始まってからも、座ることなく、カメラ片手に撮影担当。
遅れてきた客のエスコート。常に笑顔を絶やさない。
もう「本気のお節介」このうえない。
田村さんは、「スタジオジプリ」のあの方にそっくり。
電車の中で、声をかけられたこともあるとか。
モスバーガーなのに、ケンタッキー・フライド・チキンという声もある。
そんなことも、ツカミに使うユーモアもあるし、東北人らしい朴訥とした話しぶりにも好感を持てた。
彼の新刊の紹介は、稿を改めたい。
(高野さんは、お客さんの案内係)
(田村茂さん)