大阪ことば磨き塾。
先月は休講だったので、今年初めて。今期初めてということになる。
きょうは、こじんまりと3人で。
こじんまりは、心の距離感が近くていい。
大勢の前だと言えないことが言いやすい。
第一期から来てくれているユーミン。
どことなく元気がない。
聞けば、身内にご不幸があったとか。
自分も逆流性食道炎を患い、不調の様子。
「ありがとうということばを、きょう、あなたは口にしましたか」という
長田弘さんの問いかけに、答えてもらうと、「あ、きょうは言ってない」と正直な回答。身体がしんどいと言う気にもならないと、これまた正直な回答。ユーミンに限らず「わかっちゃいるけど」、そう毎日毎日、意識して言うのは難しい。
「食道さんに有難うって言ってあげてね。そうしたら良くなるよ」と言ったら、ユーミン涙ぐんでしまった。
自分のやり場のない想いが溢れるのだろう。
帰路、一緒になったとき、ボクに呟いた。
「いま、外に出ることがない。家にばかりいると、陽転思考が出来なくなる。だから、奮い立たせて、きょうも、ことば磨き塾に来た。ここだと、安心して自分の想いが話せるから」
8年間、ほとんど休まずに、塾に来るのも、安心出来る居場所になっているからだろう。
「有難う」ということば、あまりにもあたりまえになり過ぎて、ついつい、
言えない、言いそびれる、言わずもがなになってしまいがちなことばだ。あたりまえのことは一つもないのに、それに気付くために言うことばなのに。
ユーミン、有難う。