アナウンサーのレジェンドとクラブハウス | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

クラブハウスで、羽佐間正雄さんと対談した。

NHKアナウンサーの大先輩。

スポーツアナウンサーのレジェンドだ。

オリンピック中継11回。

サッカーや高校野球の数々の名勝負を実況してきた。

ソウルオリンピック陸上男子100メートル決勝で「ベンジョンソン、筋肉の塊」と形容した。

1969年、夏の甲子園、三沢VS松山商業戦。延長18回に及ぶ。

「史上初の引き分け再試合であります」

語り草になる中継も多々。

こういう試合に巡り合うのも「運がいいんだんなぁ」とご満悦。

「ボクは、声帯が厚く丈夫なんだよ」と声帯自慢は何度も。

「沈着冷静でのめり込むのが大事」とアドバイスも。

今年90歳になる大先達は、お元気。

現役時代と「声」が少しも変わらない。

 

ボクもスポーツアナウンサーだった時がある。

「かけがえのない一瞬」を実況する喜びを味わったことがある。

そんな若手スポーツアナウンサーにとって、

羽佐間正雄さんは、レジェンドどころか雲上人、神さまのような人。

NHK時代、恐れ多くて話しかけることなど出来なかった。

そんな遠い存在の人と、近しく話せるなんて、クラブハウスのおかげ。

羽佐間さんも、「声に張りのある人と話せて、ボクも元気が出たよ」

と喜んでくださった。

約束の30分ピッタリ。まるでNHKの番組のような時間だった。

 

(クラブハウスで語る羽佐間さん 12日)