NHK京都文化センターの講座『ことばの取扱説明書』。
倉本美香さんに会ったばかりでもあり、
障害は持つものか、あるものかをテーマに話し合った。
「障害がある」というと、
先天的に、自分のせいではないというニュアンスがある。
レッテルを貼り、色付けをするような感じがある。
これに対し、「障害を持つ」は、
自己責任で受け入れるニュアンスがある。
個性として特化するような感じがある。
整理をすると、
「障害がある」というのはそこに「障害が存在している」と、いわば受け身の形でそこにずっとある。「障害を持つ」というのは当事者が「障害」を意識をもって、それと付き合っていくという意思が感じられるということになろうか。
参加者の一人、大澤貴代子さんは、
「ある」だとそこにあるまま、変わらないけれど、
「持つ」なら、実際になくならなかったとしても、気持ちの持ちようで、「持つ」ことを手放すこともできるのだと感じたそうだ。
障害があるか持つか大差ないように思われがちだが、こうして考えてみると、そこからいろんな価値観が見えてくる。
ことばの取り扱いを、よく考えた上で使うようにしたらいい。