たんば女性STORY95~そこに「ある」 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

「自然体」という形容詞はよく使われる。

ボクの目の前に座っている女性は、まさに自然体。

それが何故か、インタビューしてわかった。

 

「たんば女性STORY」のゲスト、荻野夏希さん。

大阪から丹波に来て12年。

五感で四季を感じられる丹波が、すっかり気に入っている。

子どもとお散歩しながら眺める丹波の風景。

日々変化する「風景には退屈がない」という。

夫の農作業を手伝いながら、祖母や義母と味噌を仕込みながら、

食への思いにも変化が出てきた。

 

小学生中学生の頃は、「辛いことも楽しいことも何もない」時代。

高校生の頃も、「何かに打ち込むこともない」時代。

将来の夢は「主婦」だった。

23歳で結婚し、望み通り主婦になった。母親にもなった。

自分を抑えてきたが、人の役に立ちたいと思い、

心理カウンセラーの勉強を始める。

そうしたら、「自分のことがわかっていない」ことに気づいた。

自分が何が好きで何を喜ぶのか、わからなかった。

 

そうして、巫女の創作舞「天麻那舞(あまなまい)」と出会う。

天と地と人を繋ぐ「麻」を使った舞だ。

舞いながら、自分にまとわりついたものをそぎ落としていく感覚があるらしい。自分の身体の軸にぶれがないよう意識する。構えず自然体になっていく。自分がそこに「いる」という感覚ではなく、そこに「ある」という感覚がわかってくる。

だから、荻野さんは自己主張たっぷりに、そこに「いる」のではなく、

ただそこに「ある」存在となっていた。だから自然体だったのだ。

 

荻野さんが登場する「たんば女性STORY」は、

月5日と12日、FM805で20:00~放送。

アンコールは、その週の土日10:00~。

サイマルラジオなら、日本中世界中で聴ける。

 

(↓以下3枚は、大河内悦子さん撮影)

(↑左側の真ん中が荻野さん)

(↓富士浅間神社での奉納)