安芸高田で「いのちを想う」 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

広島県の安芸高田市で、

いのちに想いを馳せるトークライブをしてきた。

有馬さんの一人芝居「釈迦内柩歌」の20分ダイジェスト版と、

ムラカミのトーク、2人のトークの3部l構成。

2人のコンビは、米原(滋賀県)、美里(埼玉県)、赤穂(兵庫県)、鳥栖(佐賀県)と5回目になる。

 

小雨まじりの日曜日。

大人数の参加ではなかったが、熱心に聞き入ってくれた。

水上勉さん原作の「釈迦内柩歌」は、差別がテーマだ。

火葬場で働く人への差別、朝鮮人に対する差別、

人間の計り知れない「業」を描く。

有馬さんは、火葬場の娘・ふじ子として語り部を演じる。

有馬さんの熱演に、会場は水をうったよう。

情報伝達が一面的になりがちな今、

忘れてならないことを伝える手段として、演劇や小説の役割は大きい。

 

ボクも、トークの中で、絵本「二番目の悪者」を読んだ。

真実と事実の見極めを誤ると、

誰もが「二番目の悪者」になる可能性がある。

SNSは誹謗中傷の温床だ。

コロナウイルスに起因する中国人排斥、

有名人の過剰なまでのパッシング、

人のことはどうでもいい「自分ファースト」がまかり通ると、

それは、言われなき差別、区別、非難となる。

無関心が、いちばんいけない。

社会の事象から目を離さず目を背けず、

自分なりの「真実」を持たねばならないと、力説してきた。

 

            (有馬理恵さんと)

              (ふじ子さんと)

(帰途、広島駅で 秋吉沙羅さんと偶然出くわす)