たんばことば磨き塾の第3期。
新たな年に、新たなメンバーも加わり、新たなスタート。
ことば磨き塾は、
いろんな感情が行き交い、その感情の置き場所だと感じた。
ささいなことで夫に「大キライ」と口走ってしまった。
そうしたら「つけあがるナ!」と言われたそうだ。
結婚50年で初めてのことで、
夜も眠れないほどショックを受けたと涙ながらに話された。
いつもは、穏やかな笑みを湛えた方なのに。
売り言葉に買い言葉を実感され、翌朝「ごめんなさい」と謝ったそうだ。
仲がいい相手とは言え、話が遅々として進まないので
「イライラする!」と言ってしまい取り返しがつかないと反省。
短いことばで思慮もなくでは通用しない。
「もどかしい」なら、お互いの気持ちが代弁出来る。
時間をかけて「イライラ」に代わることばが見つかり、
喉の骨が取れたような気分。
感動屋の妹に、無感動の姉。
見てきたこと聞いてきたことを感動の冷めやらぬままに語ると、
いつも姉に「何がそんなに面白いん?」と火消しされてしまい、
妹は興ざめしてしまう。
姉は出不精だが、自宅を守り母の面倒も見てくれている。
姉がいるから出かけられる。「姉ちゃんのおかげさま。有難う」と
言ってみたら、姉の対応も変わるかもしれない。妹、納得顔。
取り返しのつかない一言。
取りつく暇のない一言。
傷つけられた一言。
思いもかけない武器ことばで悩んで、感情の置き場に困っていた人たちが、塾生の前で話し、みなで共感共有することで、楽になっていった。感情の置き場があると楽になれる。