どんな人が聴き上手? | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

NHK京都文化センターの講座『全力で聴く』。

ここでも、講師より受講生が話す時間が長くなるよう心掛ける。

 

ことばの色について話し合ってもらった。

葉っぱの色になぞらえた人がいた。

「しゅんとしたら落葉樹のような茶色。

いきいきしたら新緑の色」なるほどなるほど。

「キツイことばは赤、冷たいことばは青、無難なことばは緑」と

いう人もいた。なるほど。なるほど。

ことばを色や形を意識して使うと、聴き上手になれると思う。

 

聴き上手とはどんな人?と話し合ってもらった。

「隣に座ってホッと出来る人」

「経験豊富な人」

「自分の母親 反応が素直。キャッキャッと面白がってくれる」

「相手のことばを奪わずまとめるのがうまい人」

「うなづきのうまい人」

「口を挟まずじっと耳を傾けてくれるお坊さん」

なるほど。なるほど。そういう聴き手を目指せばいい。

 

きょうも、「気持ちいいボタン」押されたら挙手するワークをした。

一度も手を挙げない人がいたので理由を聞いたら、

「手を挙げるのも忘れるほど気持ちよく話せたので、ずっと挙げていたかったくらい」という。

相手の話を素直に面白がれたら、聴く耳が持てるということなのだ。

インタビューの極意を2文字で表すと「素直」に尽きる。

素直に相手に関心を持ち、相手の価値観を認めていくことに尽きる。

 

(受講生の谷口さんが描いてくれたムラカミ)

(気持ちいいボタン押されると手が挙がります)