扉が開くきっかけは「捨て身」~京都ことば磨き塾 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

京都ことば磨き塾(27日)。

今回は「おもしろいこと」をテーマに、塾長へのインタビュー。

なかなか塾長の心を開くキーワードが見つからず苦戦していても、

ふとした瞬間、偶然のことばで、

ボクが饒舌となるきっかけをつかむことがある。

その瞬間とは、「捨て身」になったとき!

まさに自分を捨て去ると、扉が開く。

例えば、こうだ。

「いままで行った場所でいちばん印象に残っているのは?」

「自分でまた訪ねてもいい場所は?」

「初めて取材した場所は?」

あの手この手で聞いてみても、なかなか思い通りにいかず、

「捨て身」になって、「ボクを連れて行きたいところは?」と尋ねた瞬間、

塾長のスイッチが入った。

沖縄の背景や魅力を蕩々と語り始めた。

 

人の心の扉を開けるのは、まず「共感すること」。

「ここはもっと聞いてほしい」というサインを見逃さないこと。

聞き慣れない言葉に出会ったら繰り返してみたり、

納得のいく言葉に出会ったらオーバーリアクションしてみたりするのもいい。

テクニックではないのだ。

相手を思う心があれば自然とそうなってくる。

 

毎回熱心な報告をFacebookに載せてくださる大澤貴代子さんが、

今回はこんな感想を書いてくれた。

「聴くことを通して、相手と自分の関係が豊かになることは、実は小さな平和につながるのではとも思うのです。嬉しいことばの種まきを通して、個人個人が小さな平和を作っていく、おおげさなようですが、そんな思いを持ちました」

大げさではなく、確かにボクもそう思う。

きょうで、65歳。光齢者として、

ますます種まきに力を入れていきたい。

 

(笑顔を作るもの 口角筋を上げる2人)