NHK京都文化センターの講座「全力で聴く」2回目。
参加者が3人増えた。
前回、教示した「インタビュー術」を念頭に置き、
2人ペアになって、インタビューしてもらい、
それぞれの「よかった探し」をしてもらった。
最近、右を向いても左を向いても、
人の粗さがしばかりしているように思う。
真実や真相はわからないのに、一面的な見方で、
人を揶揄したり批判したり、
誹謗中傷、足の引っ張り合い・・・これでは心が寒くなる。
人は、誰にも欠点はある。完璧な人間なんていない。
人の欠点はすぐ目につく。それを無意識に指摘してしまうものだ。
だが、「いいところ」を意識して見つけるようにすれば、
その人の印象は変わる。
現にきょうも、第一印象と違ったという人がいた。
「強面に見えたが、頼り甲斐があった。心地よく質問してくれた」と。
「九州女は強い女というイメージがあったが、話していて和めた」
自分の考え方が変わったという人もいた。
「ふてくされた人生が、取り方で変わるものだと感心した」
物静かに見えた大学生が、実は多弁だった。
彼は、人に興味があって、その人のいいところを発見して育てていく
芸能事務所のマネージャーを目指したいと言っていた。
聞くことは楽しいことだと体感してもらった。
自分のことはさておき、人に興味関心を抱き、
そのことを自分のことのように、第三者に伝えることが、
ワクワクすることだと感じてもらえたと思う。
始まるまでは、ほとんど口を開かない「緊張ムード」だったのだが、
終わってみれば、この場を立ち去りがたい「緩和ムード」で、
和やかに語らい合っていた。一気に距離感が縮まった感じ。
インタビューによって、互いの気心が知れたからにほかならない。