札幌の夜に繰り出した。
縁と縁で結ばれた人たちが集った。
その縁を一堂に集めたのは、ミスターボンドを自称するムラカミ氏だ。
この人は、自分が紹介した人たちが繋がっていくのが嬉しいらしい。
どの順番で縁を語ろうか。繋げようか・・・。
この夜の縁会の場所は、「おばん菜 田」という店。
気取りなく、どーんと美味しいものが出てくる。
この店のセッティングをしてくださったのが、
映像制作プロデューサーの深津修一さん。
2月に文化放送「日曜はがんばらない」に出演していただいた。
その時に1回会っただけなのだが、妙に気が合った。
年が1つ違いというのもあるが、理屈ではない。回数ではない。
深津さんに、札幌に行くのでお会いしたいと連絡したら、
是非!と即答。妻も同席させてほしいと。
妻の本田優子さんは、札幌大学教授。アイヌ文化研究の第一人者だ。
2人は、なんと熟年再婚。
紆余曲折の末、4年前に結婚したが、まだラブラブ。
そして、ボクからは、小林さやかさんと荒井優さんに声掛けした。
深津さんは、ビリギャルの映画を見て感銘を受けていて、是非会いたいと。本田さんは、荒井さんと面識があり、同じ教育者として新陽高校の取り組みに感心しているとのこと。
この5人が一堂に会したのだから、談論風発。
話の絶え間がなかった。カニを食べるとき以外は・・・。
小林さんは、こんな美味しい思いしたのは、北海道に来て初めてと
はしゃいでいた。自分のブログでも「出会いが人生を作ってくれる。
出会い運最強」と、この日の出会いも喜んでくれていた。
本田さんのアイヌ文化論も、興味深い。
「アイヌの魅力は、機知に富む会話と他者の痛みを共有する哲学」
という。
息子が幼い頃、ジュースをこぼしたので叱ろうとしたら、アイヌの人に床の神様が飲みたがっているのだから、叱らないとたしためられたことがあるそうだ。
アイヌ語の伝承にも力を入れている。学生とLINEで「アイヌ語会話」をしているそうだ。
アイヌのことばでいちばん好きなのは、
「ヤイコ シラム スエ」。
自分に対して自分の心を揺らすという意味だ。
考えてみれば、荒井さんとも、1回しか会ったことがない。
何年も前に、渋谷のホテル喫茶で偶然隣り合わせになった。
その時、旧知の藤原和博さん(リクリートから民間中学校長)と
打ち合わせ中で、藤原さんから紹介された。
それだけの、いやそれだからこその縁で繋がった。
2軒目に繰り出したバー。
ここのバーテンダー朝枝正行さんも1回会っただけ。
今年1月の長野百年塾の懇親会で少し立ち話した「縁」で、
開店間もないカフェバー「Arther Garage(店主の遊び場)」に、
小林さんと深津夫妻を誘った。
朝枝さんも、まさかが本当になり、大いに喜んでくれた。
来週23日、北海道初の百年塾が開催される。
朝枝さんも幹事団の一人として張り切っている。
この店も、23日夜は、
高野塾長をはじめ、塾生たちで賑わうことだろう。
まさに「他生の縁」で、偶然ではなく必然の縁を感じた夜。
図らずも本田優子さんが、「みんな同じ匂いがした。何か大きな力に役割を与えられて生きているって感じてるような・・・」と言っていたが、
まさに同感。心弾む縁会だった。
(左から、ムラカミ、深津修一さん、
本田優子さん、荒井優さん、小林さやかさん)
(新鮮な刺身たち。特にウニが最高)
(毛ガニさん)
(タラバガニさん)
(貪るビリギャルの図)
(なぜかミルクを注文した優さん)
(左から朝枝正行さん、深津夫妻、小林さん、ムラカミ)
(札幌では、いま締めパフェが 流行っているらしい)
(パフェを分け合う深津夫妻)