桜満開の山口に行ってきた。
一の坂川沿いの桜も、わが世の春を謳っていた。
29歳から34歳までを過ごした懐かしの地である。
一の坂川沿いにあるギャラリーナカノが、明日40周年を迎える。
その記念の展示会が開かれている。
そこに山口市在住の書家・村上真実さんが、
ボクの「ひらがなの生き方」を書にして出展してくれた。
200回も書き直したそうだ。
どんな作品に仕上がっているか、これは行かずばなるまいと、
村上さんに伝えたら、
せっかく来るなら「ギャラリートーク」をしてくださいということになった。会場には、懐かしい顔ぶれがいっぱい。
初対面なのだが、ラジオを聞いていた人との再会もあった。
さながら、山口同窓会のよう。
ギャラリーナカノは、実家のクリーニング店を改装して、
1978年4月1日に誕生した。
以来40年にわたり、
県内外の絵画や陶芸、様々な創作を紹介してきた。
いわば山口の文化の発信拠点だ。
若き日のボクも、再三ここを訪れては、刺激を受けてきた。
オーナーの中野雅恵さんは、81歳だが、
穏やかな笑顔は、今も昔も変わらない。
息子の聡さん夫妻と、ギャラリーを切り盛りしている。
「40年振り返って、おかげさまと有難うございますの言葉に尽きる」という。
ボクの話を聞いたあと、ちょっとした嬉しいハプニングがあった。
美祢市からきていた夫婦。
夫が妻にこの場で有難うをいわせてほしいと言うのだ。
「妻は有難うの達人。実は、昨日が妻の誕生日。改めて有難う」。
これには、妻も号泣。会場ももらい泣き。
村上真実さんの計らいで、会場で生演奏も。
ピアニストの高見明子さんが『嬉しいことばの歌』と『ひらがなの生き方』を弾き語りしてくださった。
懐かしさと温かさいっぱいの山口であった。
(一の坂川を望む加藤舞踊学院屋上から)
(ギャラリーナカノ)
(村上真実さんの力作)
(夫から妻への有難うの場面)
(岩国から河郷診療所の河郷先生も
来てくださった)
(村上真実さん、ピアノ演奏&歌の高見明子さん)
(イラストレーターの中野寿子さん、
野外活動の専門家、山野井隆さん)
(ギャラリーナカノのオーナー中野雅恵さんと、
息子の聡さん)
(当時のNHK山口放送局の女性キャスターたちと)