滑り込みセーフとは、このことだ。
講演開始2分前に到着。
会場につくやいなや、講演を始めた。
きょうは、朝から濃い霧が立ち込めていた。
このため、電車のダイヤが乱れていた。
これが計算外。
時間通り電車が来ないのだから、
携帯の経路検索も役に立たない。
だが、不思議に焦りはしなかった。
こういうときは、
根拠のない自信と、根っからのポジティブシンキングが役立つ。
駅から会場まで乗ったタクシーの運転手さんも機転を利かせて、
裏道を使って、2分前に会場玄関につけてくれた。
「有難う」「おかげさま」。
きょうは、内外情勢調査会川越支部での講演。
内外情勢調査会の講演に参加するのは、
政界官界財界、地域社会のリーダー的存在が多い。
同じテーブルには、
川越市長の河合善明さん、元衆議院議員の中野清さんがいた。
名刺交換した方も、
企業経営者や行政の指導的立場にいる人が多い。
明治学院大学の後輩もいた。
みなさん、スーツに身を固め、あまり笑わず、腕組みをしている。
その人たちを前に、4冊絵本を読んだ。
絵本を通して、瀬戸際にあることばの力を語った。
リーダー的存在の人たちに、
嬉しいことばの種まきを手伝ってもらいたいと必死に訴えた。
講演中は、手応えがわからなかったが、
主宰の時事通信社川越支局長の柳場則了さんによると、
「新年にふさわしく、元気をもらった」
「行くかどうか迷ったが、来てよかった」
「良い先生を呼んでくれてありがとう」などの声が聞かれたそうだ。
柳場さんは、「普段難しい顔をしている会員の方が、
朗読を聞いているときの顔が印象に残った」
ともメールに書いてくれた。
明治学院大学の後輩にあたる吉田実さんは、
「ホッコリ、スッキリした」と言ってくれた。
滑り込みで当事者にはハラハラさせたが、
心に残るものがあってよかった。
(大学の後輩にあたる吉田実さんと。
ゴルフ練習場の経営をしている)