京丹後に出来た魅力の館 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

京丹後に、何度も足を運びたくなるような魅力の館が出来た。

その名は、「森の中の家 安野光雅館」。

設計は、安藤忠雄さん。安安コンビだ。

企画をしたのは、京都・和久傳の女将、桑村綾さんだ。

91歳になった安野さんは、いまも新作を描き続け意欲的だ。

75歳の安藤さんも、

3年前にがん手術を受けたあとも設計意欲は衰えない。

76歳の桑村さんの故郷への強い想いが実を結んだ。

 

京丹後市久美浜町にある「和久傳の森」。

9000坪の広大な土地に、

10年かけて育まれた56種類3万本の木々がある。 

森に抱かれたように、ひっそりと佇む黒壁の美術館がある。

コンクリート壁に囲まれた細い路地を歩むと期待感が高まっていく。

入口がのぞき見えるように、途中細長い隙間が壁にあけてある。

途中、細川護熙さん作の仏像がなにげなく置かれている。

 

美術館の中に入ると、

安野さんちに行ったような親近感安心感がある。

リブと呼ばれる波打つような壁なので、

絵を吊るすワイヤーが気にならない。 

1階には、

安野さんの「これまで」の様々なタッチの絵が展示されている。

2階には「小さな家のローラ」シリーズが初公開されている。

途中にあるお休み椅子の座布団は、

染色家の吉岡幸雄さんが染めた生地だ。

これも、なにげなく置かれている。

なにげなくすごい。すごさを強調しないのがすごい。

なぜ、この地に美術館が誕生したのか・・・それは稿を改めたい。

 

(細川護熙さん作)

(左から、桑村綾さん、安野光雅さん、安藤忠雄さん)

(館内は特別に許可いただいて撮影)

(吉岡幸雄さん作)

(リブ壁)

(桑村さん発案の額縁のような解説プレート)