はじめに断っておくが、「エロス」と「エロ」は違う。
「エロス」は哲学的だ。
「生きている実感」に想像を巡らせるのも「エロス」と言える。
「見かけ」ではなく「見えていないもの」が滲み出てきたとき、心が動く。
それを「エロス」とも言える。
そんな想像をたくましくすることで、「エロス」は掻き立てられる。
人間だけが、性を本能でなく、芸術で表現出来る。
ジャズヴァイオリニストの牧山純子さんの演奏には、「エロス」を感じる。
むろん、短絡な意味ではなく、奥行きがあり想像力が広がるという意味である。
1974年生まれ。
クラシック以外は音楽ではないという厳格な家庭に育った。
ドリフターズは見られなかった。
3歳からピアノ、4歳からヴァイオリンを習った。
幼稚園から高校まで田園調布雙葉学園。
フランス留学。
こういうプロフィールからは、「順風満帆」「恵まれたお嬢さま」という
イメージが出来あがってしまう。「エロス」とは程遠い。
楽譜を忠実に再現することに汲汲としていた牧山さんが、
素の自分をさらけ出し、アドリブで自由闊達に演奏するようになれたのはなぜか・・・
180度の方向転換をする理由があった。
きょう打ち合わせをして、よくわかった。
はたしてそれは・・・来月11日のトークライブで詳らかにする。
牧山さんは、静かで低めの声、聴こえるか聴こえないかくらいの小声、
ため息交じりの声、耳元で囁くような声に「エロス」を感じるという。
トークライブでは、静かで低めの声で囁きかけよっと。
牧山純子さんを迎えてのトークライブは、2月11日。
予約は、03-6382-9050へ。