新幹線で西へ。
東京は快晴。途中、真っ白な富士山もよく見え、青空続き。
しかし、名古屋が近づくにつれ、雲行きが怪しくなり、車窓の景色も一変。
米原あたりは、完全な銀世界。
京都から、在来線に乗り換え、滋賀県野洲市へ。
野洲も、雪国だった。
今夜は、「きたの保育園」で種まき。
ここを設計した松村正希さんのご縁で、招かれた。
ここでは、「異年齢保育」を13年前から実施している。
0歳児以外の1歳児から5歳児までが、「おうち」と呼ばれる場所で「暮らしている」。
4つのユニットには、それぞれ、居間、食堂、寝室があり、
遊んで、食べて、寝て、過ごす。
園庭では、木登りをしたり土遊びをしたり、虫を追いかけたり。
「あれだめ」「これだめ」がない保育園。
「子どもらしく」いられる保育園。
勤めを終えて、育児家事の合間を縫って、しかも雪の中、
20人くらいの保護者、保育士が集まってくれた。
「雪降って嬉しかった人!」と尋ねたら、半数以上が手をあげた。
童心を持った大人が多いようだ。
頑張っている自分に「大好き」「よかったね」「大丈夫」と、嬉しいことばを使えば、
連れ合いや子どもにもやさしくなれるはず。
「いただきます」「おかげさま」は、いのちの恵みに気づくことば。
あ、そうそう。この保育園では「食べること」を大切にしている。
「おうち」のキッチンで、ご飯を炊き、保育園の畑で収穫した野菜を使い、
子どもたちも調理に参加する。
見て、触って、香りを嗅ぎ、音を聞いて、味見して、五感をフル活用。
そこに、「ことば」の意味を伝えていくことも大事なことだ。
きたの保育園の目標。
「食べることが大好きな子ども」
「遊ぶことが大好きな子ども」
「自分で決め納得し、自分で行動できる子ども」
「友だちが大好きな子ども」
こんな子どもを目指しているという。いいな。ここには「大好き」がいっぱいだ。
子どもを大人に置き換え、こんな大人を目指そう!
(きたの保育園玄関)
(きたの保育園見取り図)
(保育園の畑で獲れた白菜で、明日のお昼は白菜鍋とか。
園児の帰った保育室で、白菜が明日を待っていた)