開演前、後ろの客席から声が聞こえてきた。
「若いころはファンクラブに入っていたものさ。
麻理子ちゃんが小さいころから知ってんだもの。
関内ホールには、よく行ったもんさ。
それが80過ぎてからは、なかなか・・・。
だから、きょうは久しぶりでワクワクするさ」
長年のファンは、有難いものだと思いながら、耳にしていた。
28回目を迎えたダ・カーポコンサート。
いつもの関内ホールから、みなとみらいホールに場所を移しての開催。
ボクは、北陸からの旅路の帰途、立ち寄った。
つい先日、共演したばかりの2人を、客席から見守る。
客席は、ダ・カーポと一緒に年を重ねてきた人たちで満員。
パリから一時帰国中の麻理子さんのフルートも聞けた。
フランスで日本文化を再認識し、ファーストアルバムには、
「とおりゃんせ」「春の海」「花(筝曲)」を入れた。
フルートが龍笛や、尺八に聞こえる。
和魂洋才ぶりを発揮している。
この日は、両親の歌に合わせてフルートも吹いたが、歌も披露。
歌にも非凡なものがある。
ファミリーコンサートに参加して、温かい心地となり、旅疲れが癒された。
コンサートのタイトルのように、心は小春日和。
(右から、琴の三宅礼子さん、津軽三味線の藤井黎元さん)
(ダ・カーポ事務所facebookより)
(麻理子さんファーストアルバム)