富山から福井県越前町に向かった。
目的地は、越前陶芸村の中にある蕎麦屋「だいこん舎(や)」だ。
ここで、去年7月に続く第二弾企画
「信夫のそばで語り愛と朗読会」を開催してもらった。
今回も、南さんの打つマコモ十割蕎麦を食べながら、佳き気が漂う場となった。
主宰の南さんが、「皆さんは、パーソナリティ村上さんのゲストです」と挨拶してくれた。
そのおかげで、ゲストの皆さんから貴重な話が聞けて、素適な語り愛が出来た。
その場にいるみんながあたたかい気持ちになれた。
人前であがると足が笑うというサラリーマンの男性。45歳独身。
それを克服しようと、落語を始めた。
みんなの前でさわりを披露してくれた。落語を始めると声も顔つきも変わる。
よく通る声で柔和な笑顔になる。
「皆さんに笑ってもらう前に、自分の足が笑うんです」とギャグにしてみたらと提案すると、
彼も納得顔。
自分のことがわからないという16歳。実直そうな高校1年生。
「人前で自分の悩みごとを話せてスゴイね」
「自分のいいところ見つけを毎晩寝る前にしてみて」
「すぐ人と比べて見てしまうのが嫌だと思う自分のことも受け入れて」
「自分を大好きにならないと自分がかわいそうだよ」
なんだか、ムラカミの舌鋒はとまらなくなってしまった。
「ボクは君のこと大好きだよ」と言うと、はにかんでいた。
想いのこもったことばの力はスゴイ。
富山の絵本館でリハーサル2時間、本番2時間で精力使い果たし、
かなり疲れていたのだが、この語り愛の場の力で、元気をいただいた。
みんなの「そば」に行ってよかった。