大阪学院大学で種まきをしてきた(14日)。
ここには、日本初のホスピタリティ経営学科がある。
ホテル、ブライダル、旅行、外食、航空などのホスピタリティ業界について、
経営者の視点から、会計・財務・マーケティング、
各業界の仕組みや職種について専門的に学ぶ。
ホスピタリティ、日本語でいえば「想いやる心」「おもてなし」。
それには、「嬉しいことばが必要」ということで、ボクが招かれた。
ボクに声をかけてくれたのは、杉原淳子教授。
いまから20年近く前、阪神淡路大震災の特別番組で、
神戸の長田神社前商店街を取材したとき、知遇を得た。
当時、杉原さんは、経営コンサルタントの仕事をしていて、
商店街にアドバイスをしていた。
杉原さんの受け持つ講座の1コマを担当させてもらった。
講座終了後の彼らの感想を読むと、想いが伝わったようで嬉しかった。
・人に変わってもらうより、自分から変わり、
他の考えも取り入れ、いろんな見方が出来るようになって、
人の気持ちがわかる人になりたい。
・仕送りをしてくれている親に、電話で「有難う」を伝えたい。
・自分で自分に言う分には、誰にも迷惑かけないから、
もっと自分を褒めて、人も褒められるようになりたい。
・「有難う」が言えたら、見える世界も変わっていくと思う。
・きょう聞いた話を、他の人に伝えたいと感じた。
・「有難う」を言ってから寝るようにしたい。
・バイト先で顔が怖いと言われるから、作り笑顔から始めて、
いつか自然に笑顔になれるようにしたい。
・お父さんやお母さんを産んでくれたおばあちゃんに「有難う」と伝えたい。
・自然に「はい」と言いたくなるような内容だった。
・毎日のことが「あたりまえ」になっていたことに気づかせてもらった。
・しんどいときこそ、笑顔でいようと思った。
「貴重な時間を割いて来ていただき有難うございました」
「すごく、ためになりました」
「お話が聞けて、本当によかったです」
感想の前に、そういうことばが連ねてあった。
彼らも、すでに、なかなかのホスピタリティを兼ね備えている。
後期の授業にも、呼んでいただいた。
彼らにどんな変化が出てきているか、楽しみだ。