ムラカミの失敗 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

失敗のない人などいない。

振り返ってみれば、ムラカミも失敗だらけ。

「失って敗れる」・・・マイナスイメージのあることばだ。

だが、失敗は成功の母という。

失敗を糧とした人は多い。

ノーベル賞の発明も多くの失敗の延長線上にある。

イチローの3割のヒットの陰には、ヒットにならない7割の凡打がある。

ムラカミも高校受験失敗、運転免許試験に2回の不合格、たびたびの失恋、

仕事についてからも失敗の連続・・・ゆえに今のムラカミがある。

渋谷ことば磨き塾(23日)では、

そんなムラカミの「失敗」を聴くインタビューワーク。


「失敗」について、いろいろ調べてきた人がいた。

「失敗」の定義は、マイナスイメージだけでないことがわかった。

例えばこうだ。

「挑戦することによって得られる成果物の一形態」

「果実にはならないが肥料にはなる」

なーるほどと感心していると、

「ムラカミさんは、失敗を嬉しいことばに変換したら、どういいますか」と

尋ねられた。

「一生懸命やったけど、うまくいかなかったこと」と言い換えてみた。

発明王エジソンは、いまのムラカミと同じ62歳の時、

「私は決して失望などしない。どんな失敗も新たな一歩となるからだ」と

述べている。

生涯に1300もの発明をしたエジソンだが、

何度も何度もうまくいかなかったことがあったに違いない。

自分の求めるものを手にいれるまで、諦めなかったから、

失敗を失敗のまま終わらせなかったのだろう。


テーマを絞り込んだインタビューは難しく、質問者は四苦八苦。

なかなか核心に触れることが出来なかったが、

反面「気づき」も多く、失敗をテーマにして正解だった。