(左・佐々木慎介くんと右・北川達也くん)
若者2人に囲まれて嬉しそうにしているオジサン。
オジサンは嬉しかったのだ。素適な若者に出会えて。
先日、神戸でのレクイエムコンサートの楽屋で一緒だった
ボーカルデュオLuckDuckの二人。
爽やかなハーモニーを聞かせてくれた。
礼儀正しく、素直で、かつ関西のノリの良さもある。
年齢を超越して親しくなった。応援したくなった。
やや大胆にわかりやすく言えば、関西のゆず、関西のコブクロ。
だが、本人たちは、ミスチルに憧れて、この世界に入った。
それぞれ千里中央のストリートで歌っていたところで知り合い、意気投合。
コンビを組むことになった。
結成当時のグループ名はミスチルをもじって「ミスターチラリズム」。
すぐに「チラリズム」になり、またすぐLuckDuckに改名した。
佐々木慎介くんは、32歳。
幼いころから人を笑わせるのが好きなひょうきん者で、
周囲から「吉本に行け」と言われていた。
念願かなって?いまは吉本興業所属だ。ただし漫才コンビではない。
NHKのど自慢で優勝した経験もある。
この時、自分の喉に油性マジックで「じまん」と書いたのが
功を奏したのかもしれない。
NHKの朝ドラ「てるてる家族」に俳優として出演したこともある。
北川達也くんは、29歳。
両親ともに公務員と一見厳格に見えるが、実は下ネタとお笑いに溢れた
家庭に育つ。
幼いころから、サッカー少年だった。中学時代はキャプテンもつとめた。
その中学時代、女の子にもてたい一心でギターを始め、曲も作り出す。
泉のように曲が湧き、ストリートライブも始める。
高校では、軽音楽部を設立。
海外でのストリートライブも経験したことがある。
彼らは、阪神淡路大震災当時、12歳と9歳。
親が守ってくれた命のことを忘れたことはない。
そんな想いから『樹憶』という曲が生まれ、この日初披露した。
しかも、大合唱団と一緒に。
晴れやかな爽やかなステージだった。
♪
ふるさとに立つ一本の樹が とても大きく見えたころ
幸せな日々は あたりまえだと思ってた
ふるさとに立つ一本の樹が とても大きく見えたころ
明日という日は あたりまえだと思ってた
そんなある日 大地は叫び
たくさんの哀しみと涙にふるえ
幼いボクは 自分の非力を知った
この腕はなんのため
この耳や目はなんのため
そしてこの心はなんのためにあるんだろう・・・