今朝は、5時46分に目覚め、黙とうした。
あの震災から20年。
震災で犠牲になった人たちの追悼の場である神戸市中心部の東遊園地に、
早朝から日が落ちるころまで、絶え間なく人が集まった。
過去最高となる、およそ7万5,000人が追悼に訪れた。
会場中央には「1995」と「1・17」の形に竹灯籠が並べられていた。
ボクも、東遊園地で祈りを捧げてきた。
震災20年のこの日に、神戸に居合わせることが出来てよかった。
そして、神戸新聞松方ホールに向かった。
震災当時、三ノ宮駅前にあった神戸新聞社も、倒壊は免れたものの、
全壊判定を受け、京都新聞に印刷協力を受けつつ、
仮社屋で震災報道を続けた。
その後、ハーバランドの新社屋に移った。
松方ホールも、そのビルの中にある。
コンサート「レクイエムプロジェクト神戸2015」の会場700席は満席だった。
このプロジェクトは、被災地や戦地で継続的に行われている。
この活動の中心になり、作曲編曲、指揮、事務方・・・なんでもこなす
上田益さんには、頭が下がる。
感動的な演奏、合唱に、会場では、20年の歳月を重ね合わせながら、
涙する人もいた。
ボクは、福島の詩人・和合亮一さんの詩
「つぼみ」「風の音、葉の音」「約束」3編を読んだ。
合唱団やオーケストラも退場し、静寂の中で、
ただ一人、全身全霊を込め、朗読した。
読み終えたあと、魂の抜け殻のようになった。
「鎮魂」の想いが通じたかもしれない。
震災から20年という月日が流れ、街は復興を遂げた。
一方で、神戸市では、震災を経験していない市民が、4割にのぼる。
震災から20年、これで一区切りとするのではなく、記憶や教訓を、
語り継いでいかなくてはならない。