念願のきしめん | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。



「途中下車してでも食べたい」「上りホームがいい」「下りホームがいい」・・・

よく噂にのぼる名古屋駅新幹線ホームの立ち食いきしめん。

きしめん処名古屋にあって激ウマとの評判をかねてから聞いていた。


一度食べたいと思いつつ、

いつもは時間に余裕がなく横目で見るだけだったが、

この日、新幹線の待ち時間が30分ほどあり、ようやく暖簾が潜れた。

昭和36年創業ということだから新幹線開業前から、

プラットホームの味として親しまれてきたということだ。


豚しゃぶきしめんを選んだ。細長く刻んだ白髪ネギの食感がいい。

きしめんのこしもいい感じ。だし汁が濃いのか薄いのかやや中途半端だった。
関西人も関東人も立ち寄るだろうから、その中間地点の名古屋らしい発想で、

どちらの人にも合うよう配慮しているのかもしれない。

余談だが、だし汁といえば、京都から関東に引っ越したとき、

あの醤油にどっぷり浸かったようなうどんが食べられず往生した。

そんなとき関西風のだし汁のきしめんに、大いに救われたものである。


店舗にも曜日にもよるが、一日平均1000杯は出るという。

営業時間は朝6時から夜9時40分までだから1時間あたり75杯。

つまり1分1杯以上のペースで出ている計算になる。

この日も、切れ目なく客が入ってきた。

往時は、男性客ばかりだったようだが、最近は、女性客も多い。

ともあれ、念願叶い、お腹も満たされ、

満足して、次の目的地に向かうムラカミであった。