追手門梅田サテライトでの『ことば磨き塾』でのこと。
インタビューワークショップで、
「雨の日は、どんな過ごし方をしていますか」と問われた。
「雨の日、部屋で一人でいる時間が好き」と答えた。
ムラカミ塾長は、「人の気持ちを我がことのように伝えることを大切にしよう」と
言っているのに、一人でいるほうがいいとは、矛盾している。
他人との意思疎通は簡単なことではない。
自分のことですら理解出来ないのに、
ましてや他人を理解するのは、もっと大変なことだ。
だから、人と関わらずにいたほうが、ストレスもたまらないし、疲れない。
雨の日だけでなく、いつも一人でいたほうが楽だ。
だが、それでいいのか・・・
だからこそ、努力をしなければならないのだ。
人と関わることで、合わせ鏡のように、自分に気づくことが多い。
人と関わることで、「それぞれみんな違う」ことに気づく。
違っていていいんだ。違いを認め合うことが大事なんだ。
完全に理解することなんて不可能。
いっぱい矛盾を抱えているのが人間。
その矛盾を面白がればいいんだ。
この日の塾生たちも「塾長も矛盾を抱えているんだ」と納得顔。
好意的に受け止めてくれた。
塾生たちも、いろんな屈託や矛盾を抱えてここに来ている。
仕事で疲れ、人間関係でストレスを感じ、足取りも重く、
ここに来るのをためらうときもあるだろう。
にも関わらず、この場に足を運んでくれる。
この日、塾生の1人の感想に、
「仕事の都合で2回休んでしまいました。でも、きょうこの場に来て
ほっとする、自分が解放されるような気持ちが嬉しかった」とあった。
塾長のボクもそうであるように、参加したみんなの「居場所」になっている。