それでも憎まないことが出来るのか・・・ | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。



2月19日に、


パレスチナ人の医師、イゼルディン・アブエライシュさんを招いての

講演会がある。演題は「憎まない生き方」。

恩讐を超えて、認めるという生き方をしている話を聞く。


アブエライシュさんは、イスラエルの病院で、

パレスチナ・イスラエル双方の人を治療してきた。

ガザ地区の難民キャンプで生まれたアブエライシュさんは、
幼い頃から貧しい家族を支えるために働く一方、

理解ある教師の励ましもあって勉学に励み、医師になった。

産科医として世界各国を股にかけて活躍し、

多くの患者と接し、新しい命の誕生に関わるうち、

価値観も似ているパレスチナ人とイスラエル人は

いつか必ず共存できるという信念を抱くようになる。


イスラエル軍によるガザ侵攻によって3人の娘を失うという

悲劇に直面しながらも、その信念が揺らぐことがなかった。

それでも憎まない生き方が出来る…すごいとしか言いようがない。

3人の娘の死を無駄にしないためにも、

イスラエルとパレスチナの和平実現に向けて努力していくことを

心に誓っている。

究極のゆるしの先にしか、心の平穏も地球の平和も訪れない。
どの国の人にも、誰にでも、ゆるせない国や人はある。
憎みきることで何が得られるのか。

全人類に突きつけられる永遠の問いだ。



講演会は、鎌田實さんと、

国連パレスチナ難民救済事業機関保険局長の清田(せいた)明宏さんとの対談の形で行われる。

なかのZEROホールで、2月19日(水)19:00~

受付は、ピースボート事務局 03-3363-7561


また、イゼルディン・アブエライシュさんの著書

『それでも、私は憎まない』が発刊されている。

鎌田實さんが、亜紀書房に働きかけ日本語版の出版にこぎつけた。

「憎まない生き方をすると、希望と未来が見えてくる」と、

鎌田さんは推薦文を寄せている。


この話題は、明日(19日)10:00~文化放送の

『日曜はがんばらない』でも取り上げる。