追手門学院梅田サテライトでの『学生版ことば磨き塾』は、
塾長のボクにとって、ますます嬉しい時間になっている。
アドバイスしながら、自分の考えていること、伝えたいことが見えてくる。
気づかせてもらえる。
自分自身の「ことば磨き」にもなっている。
この日は、「人の想いを伝える」ワークショップ。
この人は、こんな夢をもっている、
この人は、こんな考えをもっている、
この人は、こんなことをしたいと思っている・・・
自分が聞き取ったことを、その人になり代わって説明するのだ。
人の想いを汲み取る力こそ、ことば磨きだ。
夢なんてないから話せないと言っていた子の夢を、
「好きな人とニュージーランドに移住したいそうです」と代弁してくれた。
近い夢、夏の夢、将来の夢と、夢を3つに分けて話した子がいた。
5W1Hがみんな入っていた話には、アドバイザーも唖然。
中には、なかなか思うように最初の口火がきれない子もいた。
なかなか始まらないと、何を話すのかドキドキワクワクする。
ことばが出てこないこともスタイルにしてしまえばいいと思った。
感想でこう言う意見が出た。
「自分のスタイル、自分のブランドを持てばいいと感じた」
素晴らしい!
流暢がすべてでない。理路整然が優秀とも限らない。
自分流でいいのだ。
話し方、聞き方にマニュアルはない。
こうするべきだと言うべきことではない。
この講座はテクニックを教える場所ではない。
そのことに、改めて気づかせてもらい、塾生たちに「ありがとう」と頭を下げた。
(いせひでこさんの絵本『最初の質問』を読む)