小山薫堂さん。最近では、ゆるキャラで大人気の『くまモン』の仕掛け人、
少し前では『おくりびと』の脚本家として注目された。
小山さんの根底にあるのが、どうやったら人を喜ばすことが出来るか・・・
まだ面識はないが、その著書を読んで、かなり共通するところがあると感じた。
小山さんは、1964年熊本県の生まれ。
日本大学芸術学部放送学科在籍中に放送作家としての活動を開始。
『11PM』でデビューしたあと、
『カノッサの屈辱』、『料理の鉄人』『ニューデザインパラダイス』など
数々の名番組を手がける。
映画脚本を手がけた『おくりびと』(08年)では、
第81回アカデミー賞外国語映画賞、
第32回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞。
熊本県地域アドバイザー、観光庁観光アドバイザー、日光金谷ホテル顧問、
商品開発や、ロケーションプロデュース、アドバイザーなど活動分野は多岐に
わたっている。
そして、共感した本が、『小山薫堂の幸せの仕事術』。
サブタイトルがいい。つまらない日常を特別な記念日に変える発想法。
この本には、思わずニンマリ、微笑んでしまうエピソードが満載されている。
タクシーに乗ると必ず運転手さんに話しかけ、どうやって喜んでもらおうか
あの手この手で考える。
事務所に来た人が楽しんでもらえるように、受付をパン屋さんにしてしまった。
事務所のスタッフの誕生日をサプライズで祝う方法を真剣に考える。
大きなプロジェクトであろうと、ささやかなイベントであろうと、常に
感情移入出来る企画、参加したくなる企画を常に考えている。
人を笑顔にしたい。人の嬉しい顔をみたい。
だから嬉しいことばの種まきをしているムラカミと合い通じるものを感じたのだ。
小山さんが言うように、日常のちょっとした視点を変えるだけで、つまらないなと思っていたことが輝きだす。
ボクは、これまで時間とにらめっこしてきた。
いや、にらめっこしていたら、時間とケンカしてしまう。
時間と仲良くしないと。
だから、「1秒しかない」と思ったら、時間がかわいそうでしょ。
だから、「1秒もある」と思ったら、時間も嬉しくなるでしょ。
「しか」と「も」では、こんなに受け止め方がチガウでしょ。
小山さんのポジティブシンキングは、
お父さんの生き方の影響によるところが大きい。
お父さんは、「人は知らず知らずのうちに最良の人生を選択している」と言っていた。いま、どんなに悪いことが起きていても、それは、この先いいところにたどり着く回り道だと思えばいいのだと。
人生は、いいほうにいいほうに進んでいる。
どんなことも、もっと幸せになるための通過点だ。
いいなぁ。こういう考え方。