信州に行けば蕎麦。蕎麦好きのボクも、楽しみにしていた。
古民家再生の専門家、降幡廣信さんを久しぶりに訪ねたら、
我が意を感じてもらえたのか、
隠れ家中の隠れ家と言うべき蕎麦家に連れて行ってもらった。
もう一度行けと言われても、どこをどうして行けばいいのかわからない。
第一、店の看板など、どこにもないのだから。
店の名前は『館そば』。かつてこのあたりに誰それの館があったから。
降幡さんが再生を手掛けた築二百五十年余の民家。
再生の工事中に、奥さんが手打ち蕎麦を振る舞ったところ、
工事の人の評判になり、蕎麦屋を開くことになった。
蕎麦打ちというと、定年退職後の男というイメージがあるが、
信州のこのあたりでは、家庭の主婦がごく普通に打つらしい。
いい表情しているでしょ。
なんと4杯も食べてしまった。
のどごしがいいのだ。
評判が口コミで伝わり、探し当てて全国の蕎麦通が訪れる。
〒399-0033
松本市笹賀3933『館そば』 電話0263-57-2228
ボクの隣が、蕎麦打ちの達人・丸山洋子さん。
安曇野が舞台だった朝ドラ『おひさま』の主人公と同姓同名。
さらにその隣が、降幡さん。84歳だが、全国を飛び回る忙しさ。
毎日、マイカーで往復20キロの通勤。
旺盛な好奇心、素早い決断力で、丹波の母屋を見ていただくことになった。