こんばんは
こちらの記事の続きです❗
カムフロムアウェイ🇨🇦のキャスト別感想。
後半も、行ってみよう～❗
ご贔屓は田代万里生くんですが、この作品は誰が主役、ということでもなくてみんなで作る群像劇なので、キャスト別感想もきっちり名簿順(五十音順)で行きたいと思います❗
田代万里生くん。
浦井ケビンとのカップルぶりも可愛らしく。「ぼくは卑猥な秘書
」に、やられました。
」に、やられました。Welcome to theRockでは、万里生くんの高い声がみんなの声に乗っかって響く瞬間があって、(我ら島の民～って歌うところね)ときめきました。やっぱりいい声だ～❗
でも、ケビンもよかったけど、やっぱり今回は
イスラム教徒「アリ」
の役が素晴らしかったです。この役を万里生くんにさせたかったというプロデューサー、うん、分かります。アリの深く静かな怒り。イスラム教徒であるがゆえに徹底的な身体検査を受けた後の台詞(この屈辱は)「あなたには、分からない」に、心が痛みました。きっぱりと言い切る、真っ赤で涙を浮かべた瞳(でも泣かない。涙は、こぼれないのよ。)万里生くんの芝居の力…うん、すごい。改めてぐっときましたね。
藝大出身の万里生くんは歌の人のイメージですけど、二人ミュージカルやストプレもやるので、近年芝居もきっちり磨いています。万里生くんは大魔人みたいに会場揺れるレベルで歌える人ですけど、そういう一網打尽みたいな歌声で打ちのめすようなお役ばかりでなく、芝居を生かせるお役も増えていること…そして正統派なお役から下衆なお役まで…触れ幅が広がっていることにますます嬉しさと頼もしさを感じました❗
橋本さとしさん。
いやーかっこよかった。頼れる町長さん❗
さとしさんのいい声で始まるオープニング。「北米の北東の果て～」という冒頭に、毎回しびれていました。加藤和樹くんのバーベキューグリルのくだりで演じる各町長のバリエーションも最高。
ご本人も楽しんでやっているようでしたね。
そして、スクリーチイン。タラをもってお客様たちにキスをさせたりあの酒場全体を仕切っていて、そうね、ムーラン・ルージュを思い出しました。ああいうときのさとしさんってめっちゃセクシーですよね。
スクリーチインのラスト、センターで椅子にのり、美声を響かせるさとしさんのまーカッコいいことよ。この人も間違いなくジャン・バルジャン役者だなあと感動せざるを得ませんでした。
濱田めぐみさん。
凛々しくかっこいい濱田機長。何があっても乗客を守るという強い決意。
ビバリーはあの事故の５日後にはもう次のフライトをしていたというから驚きです。「Me and the Sky」は、働く女性として…彼女の信念に惚れましたよね。ドスの効いた声で、いびられていた男性機長たちの声も表現していて。そして…やっとつかみとった女性キャプテンのポジション✈️晴れやかな強い歌声の中に、ビバリーの生きてきたドラマがしっかり詰まっていて、涙せずにいられず。このソロに１５０００円でもいいよね、と一緒に観劇した後輩たちも、めぐみさんに大絶賛でした。
そして和樹くん演じるブリストル機長に惚れちゃう妄想乙女アネットも可愛さ全開でよかったです
森公美子さん。
息子の無事を祈るハンナ。なかなか連絡が取れない消防士の息子。
きっと…この息子は…悲しい結果になるだろうな、とお客さんも予想できちゃうんだけど。
それでもやっぱり息子が亡くなったとわかった瞬間のくみこさんの渾身の歌声に涙せずにいられません。
１０年後にビューラと今でも友達よ、と笑顔でインタビューに答えてくれたのが救われました。やっぱり人の心の痛みを癒すのは人なんですよね…
ヘラジカの通る道を運転するスクールバスの運転手も、素朴な雰囲気で面白かったです
柚希礼音さん。
力強く避難所を仕切る小学校の先生ビューラ。彼女の温かさ、柔らかさがとってもお役にあっていたと思います。ちえちゃん、ダンスの帝王みたいなイメージがありますけど(あえて女王ではなく帝王と呼びたい)、「COLOR」のときにもほっこりあったかいお母さんがお似合いで、踊りがメインではないお役でも、芝居の力を発揮できる人だなあと常々思っていました。
くみこさん演じるハンナと万里生くん演じるアリは、とってもビューラに助けられたと思います。言葉の端々に温かさを感じました。
ニューファンドランド語ができる人～❗という呼び掛けにお客さんが答えていたりして、この人も関西人特有の面白キャラが根底にあるんだろうな、と感じさせてくれました。
吉原光夫さん。
オズ巡査の大きな存在感。この巡査とディズニーランドに行くはずだった難病の子どもたちとの実際のエピソードは、ホリプロが出してくれていた動画で観て、涙が止まりませんでした。
みんなのコーラスが響くなか、いくつか光夫さんだけ違うパートを歌っている部分がありますけど、光夫さんだからこその安定感で素晴らしかったです。
ユダヤ教徒の役を演じているときも好きでした。浦井くんの甘い讃美歌にのせて、ラビである光夫さんの祈りの歌声が重なって。不思議だけどきっちり重なるんです。それに万里生くんのイスラム教徒のお祈りが加わって…。
この祈りの歌声は、初観劇である私の後輩がとっても気に入っていました。
以上、キャスト別の感想でした。
長らくお付き合いありがとうございました❗
人は人を傷つけることもできるけど、それと同時に人を信じる喜び、誰かを愛する喜びを思い出せてくれます。最後は人の力が、勇気をくれるのです。
オールスターキャストが奏でるコーラスの厚み。ぜひ全国公演を行かれる方は劇場で体験してくださいね。ラストのアイリッシュナンバーまで圧巻です❗
ウェルカム トゥ ザ ロック❗
全国公演の成功を祈ります🇨🇦
では～