「自灯明法灯明」は自分を信じてはいけない、ということ!?真実は太陽しか知らない! | 凡人だから覚れるブッダの教え

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ツヨシ「お釈迦さまが亡くなる時、弟子に「自らを拠り所にして生きなさい」と教えたんですよね。」
 

自灯明法灯明…釈尊の教えの中には、「自灯明(じとうみょう)、法灯明(ほうとうみょう)」ということばがあります。自らをともしびとする。自らをよりどころとする。と同時に、仏の教えを示した真実のことば、ダルマ(法)をよりどころとし、ともしびとしていかなければならないといいます。
引用:「法灯明について」仏教伝道協会 石上善應

 

仙人「ああ、自灯明法灯明のことだな。それがどうしたんだい?」

ツヨシ「これまでも、ずっと自分を信じてやってきたんですよそれなのに苦労ばかりで。。

仙人「フフッ、いい所に気づいたようだな。一般的な「自灯明」の解釈は、ツヨシの言うように「他人を信じないで自分を信じて生きなさい」という意味だ。しかし、考えてみろ。お釈迦さまは「無我」を教えたんだ。空の世界に自分なんてものは無い。無いモノ(自分)を信じてどうするんだ。」

ツヨシ「え、いきなりムズカシイです。どういうことですかぁ?ボクにも分かるように教えてくださいよぉ。」

仙人「ああ、興奮してしまったようだ、すまんすまん。じゃあ噛み砕いて教えよう。は知ってるよな。」

ツヨシ「ええ、目の前にある物や出来事には実体がない、有ると思っていても、いつかはなくなる(その反対に無いと思っていても、いつか現れる)、という教えですよね。」

仙人「それだけじゃない。人の心だって、昨日まで穏やかでも、悪いことが起きると急に怒ったり悲しんだりする。だから、自分の心なんて無いのと同じようなものさ。」

ツヨシ「だからって、自分はあるでしょ。現に、ここにボクがあるじゃないですかぁ。」

仙人「そのとおりさ。空というのは、自分という存在はある。しかし、心で考えているのは妄想だ。思考は煙のようなものだが、妄想は感情を作るから恐ろしい。(感情が人を行動させて結果をつくる)」
 

※人は本能的に、不快を避けて快楽を求める(どちらもモチベーションの元になる)…激しい感情でストレスを感じると、ノルアドレナリンやドーパミンという脳内ホルモンが分泌され、前頭前野(客観的思考)が働かなくなり、直感的・本能的に行動をしてしまうようになる。

 

仙人「妄想は妄想を生む。いわゆる「煩悩」だ。ところが、人はこの「煩悩」を現実と思い込むから、間違いを起こす。」
 

※不倫すると家庭が崩壊すると分かっていても、感情を止めることができない。泥棒や強盗をしても、カメラに映るからいずれ逮捕される、と分かっていても、「自分だけは捕まらない」とバイアスが働いて罪をはたらいてしまう。」

 

ツヨシ「だから、お釈迦さまは悪魔(煩悩)を退散させろ!と言ったんですねぇ。」

仙人「お釈迦さまは、そんなことを言うはずがない。何故なら、元々「煩悩」は空想によって出来たものだからさ。それに、それを作ってる元は自分だ。(たとえ煩悩を追いやっても、本能が有る限り何度でも煩悩が生まれる)」

ツヨシ「え、それじゃあ、ボクは救われない、ということですかぁ。」

仙人「安心しなさい。そんな時こそ「自灯明」を思い出すんだ。(心が)暗闇だと、木の葉が風に揺れてカサカサと音がすると、オバケを想像するだろ。ところが、ライトを照らすと樹木が揺れているから、オバケじゃないと分かる。」
 

※止観瞑想…静かに自分自身の心の動きを観察すると、落ち付きを取り戻すから、物事を客観的に見ることが出来る。⇒ 観世音菩薩の境地 ⇒ 普賢(智恵)菩薩の境地

 

ツヨシ「あっ!そういう事ですか。心に明かりを付ければ、恐怖が消えて安心する、ってことですかぁ。」

仙人「フフッ、分かったようだな。次は「法灯明」について教えてやろう。」

ツヨシ「それなら知ってますよ。お釈迦さまの「真実の教え」を拠り所にして生きなさい、という事ですよね。」

仙人「ああ、一般的にはツヨシのように解釈する人が多い。しかし、それは間違いだ。何故なら、、お釈迦さまの教えは、2500年の年月を経て少しずつ解釈が変わっているから、「真実の教え」が何かわからない。」

ツヨシ「えっ、「真実の教え」は分からないんですかぁ?」

仙人「さっきも言ったが、暗闇だと何も見えないから不安になる。」

ツヨシ「そんな時は、ライトで明るく照らせばいいんですよね。」

仙人「そんなことを言ってるから、いつまで経っても凡人の域を出られないんだ!」

ツヨシ「どうせ凡人ですよ!」

仙人「すまんすまん、感情的にさせてしまったようだな。それはこういうことだ。夜中にライトで照らしても一部しか見えないだろすぐに見ようと焦る必要はない。朝になれば(朝日が出れば)すべてが見える!そういうことだ。」

ツヨシ「朝日が出れば、明るくなるのは分かりますが、それで真実が分かるんですかぁ?」

仙人「フフッ、すべての真実は「太陽」だ。太陽があるから地球が生まれ、我々人間も生まれたんだからな。太陽のエネルギーが命を作っているから、朝日を拝むと身体が温かくなり、心がホッとする、そして今日一日頑張ろう、という気持ちになれる。これが真実だ。(理屈では測れない太陽のエネルギー)」

ツヨシ「ふ~ん。なんとなく分かりますが、まだピンときません。」

仙人「めんどくさい奴だな。理屈で言うとこういうことだ。太陽エネルギーを受けると、脳内ホルモンが出て激しい感情が起こる。脳内ホルモンの影響によって、物事を客観的に思考できなくなり、本能が強く出て、自分自身を止められなくなる。」

ツヨシ「それって、よくないんですよね?」

仙人「お釈迦さまは、この世に善悪は無い(一切清浄)、って言ったのを忘れたのか。太陽エネルギーを一杯に受けて活力を得るんだ。光が目から入ると脳へ伝わり、心(潜在意識)が目覚めるのさ。」

ツヨシ「すると、どうなるんですかぁ?」

仙人「ああ、心の奥に隠れていた「仏性」が現れるのさ。人間は太陽(大日如来)の子どもだから、太陽(大日如来)と同じように仏と菩薩を従えている。仏性が現れると、それぞれの仏と菩薩が、自分の役割を果たすために行動をはじめるのさ。」
 

※【仏・菩薩のはたらき】
・普賢菩薩:智慧
・文殊師利菩薩:知恵
・観世音菩薩:世の中の真実を見る
・釈迦如来:人それぞれに応じて苦しみを抜く
・金剛サッタ:煩悩の悪魔を成仏させる、悟りへ向かう

 

ツヨシ「ふ~ん、それがホントなら凄いことになりますよねぇ。」

仙人「ああ、信じるか信じないかは、ツヨシ次第だがな。」

ツヨシ「ええ、そんなぁ。。」

仙人「はっはっはっ」

(まとめ)

☆自灯明…自分を信じてはいけない。

☆法灯明…太陽(大日如来)の光を受けると、「仏性」が目覚める

★心が太陽(大日如来)に溶け込み一つになると「仏性」が現れて、仏と菩薩があなたを正しい道へと導きます!