欲は悟り!?無欲の人は覚れない? | 凡人だから覚れるブッダの教え

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ツヨシ「仙人さんは、大欲は良いことだ、と言いましたよね。」

※大欲は無欲に似たり…大望を抱く者は、小さな利益などを顧みないから、一見無欲のように見える。(goo辞書より引用)

 

仙人「ああ、言ったが。それがどうかしたのかい?」

ツヨシ「それって、欲があっても良いってことですかぁ?」

仙人「ああ、欲を持つとモチベーションが高まるから良いんだ。だけど、欲が過ぎて、他人のものを盗む(詐欺、騙し取る)のは悪いことだがな。」

ツヨシ「それぐらい、ボクだって分かりますよ!ボクが教えてほしいのは、、お釈迦さまが「物欲はよくない」と言ったからです。」

仙人「ああ、それは時の方便だ。凡人に「欲は良いことだ」と教えたら、金儲けと性欲を満たすために血眼になるだろ。だから、お釈迦さまは「欲を持ってはダメだ!」と言ったんだよ。」
 

※欲望の種類

  • 性衝動
  • 金銭欲
  • ただで何かを得ることへの執着(ギャンブル、宝くじ、仮想通貨などへの投資)
  • 女の虚栄心、男のうぬぼれ、を満足させるもの
  • 他人を支配すること
  • 酒と麻薬
  • 言葉や行動によって自分をアピール(表現)すること
  • 他人を模倣すること(ブランド物など生活様式への憧れ)
  • 死後も永遠の生命を持つこと
  • 英雄になること(褒められること)
  • 怠けて生きたい(楽したい)
  • 食べること

 

ツヨシ「それなのに、どうして(欲が)良いことなんですかぁ?」

仙人「欲というのは人間の本能だからだ。生きるための性質が悪いわけがないだろ。欲は生命力(エネルギー)の元なのさ。」
 

※人は、不快を避けて快楽を求める(フロイトの行動原則)が、「快と不快」の意味と解釈は、一人一人異なってくる。

 

仙人「欲望は、自分勝手な解釈によるものが多い。だから、、人は欲と恐れによって苦しむのさ。」

ツヨシ「どうして苦しむのですかぁ?」

仙人「必死に追い求めても、得ることができないからさ。たとえば、、マイホームを建てれば幸せな家庭が築けると思い、頑張って手に入れた。ところが、ローンの支払いができなくなると、夫婦が不仲になり離婚する羽目になる。これでは本末転倒だろ。」

ツヨシ「そういう人もいるかもしれませんが、ちゃんと支払いのできる人だっていますよ。」

仙人「ああ、普通はな。ところが、誰だって新築の家に引っ越した時は嬉しいものさ。ところが、10年、20年も経てば家は古くなってしまう。たとえ綺麗に維持していても、その生活に慣れると、引っ越しした当初のような感激なんてないさ。」
 

※物欲を満たしても「幸福」を得るのは一時的でしかない。モノで、永遠の幸福が得られると想うのは妄想とおなじです。現実世界は、時間とともに物と心が変化するから。

 

ツヨシ「それって、結婚生活と同じですね。新婚の時はどんなことでも嬉しいんですけどねぇ。時が経てば感動することも減るし、新婚の時には嬉しかったことでも、今は腹が立ちますからねぇ。」

仙人「ツヨシだけじゃないさ、人とはそんなものなんだよ。人が一番興奮するのは、欲しい彼女(モノ)を得るために夢を見ている時さ夢だから、自分の好きなように描ける。だから楽しいんだ。」

ツヨシ「そうですよねぇ。夢から醒めるとガッカリ、って訳ですね。それじゃ、やっぱり欲を持つと苦しむだけじゃないですかぁ。」

仙人「そんなことはない。夢と現実を経験することが覚りなのさ。凡人はショックを受けないと学習しないだろ。夢から覚めると、本当の幸福を求めるようになるのさ。」

ツヨシ「えっ、本当の幸福!ですかぁ?」
 

※苦からの一時的な逃避…食べる、テレビ、遊び、酒、麻薬、妄想など。

 

仙人「ああ、そうさ。幻の幸福なんかじゃない、本当の幸福だ!」

※真の幸福…安心と楽しみ(感動)が永遠に続く。

 

ツヨシ「そんなことが出来るのなら、もっと早く教えてくださいよぉ。」

仙人「すまんすまん。でも、それは簡単さ。無我になれば良いだけだ。」

ツヨシ「何を言ってるんですかぁ。「無我になる」のって難しいじゃないですかぁ。」
 

※無我とは、我(エゴ)を無くすこと。無我の反対語の「他我」の意味は、他人の立場(気持ち)になること。

 

無欲な人は不幸になる!?「欲望の達人」がみんなを幸福にする!『理趣経』 | 凡人だから覚れるブッダの教え (ameblo.jp)

 

 

仙人「自分を捨てようと思っても、そんなことはできないだろう。しかし、川でおぼれている子供を発見したら、必死になって子供を助けようとする。人は、そんな時は自分のことを忘れているものだ。」

ツヨシ「それが無我ですかぁ。」

仙人「それだけじゃない。他人のために行動すると心が喜ぶ。心は自分のことよりも他人のために動いた時の方が喜ぶように出来ているのさ。(多くの諸天善神が祝う)」

ツヨシ「それって、よく分かります。ボクも他人のために動いている時が一番楽しいですから。」

仙人「フフッ、ツヨシの心に仏が現れてきたようだな。これを「縁起」と言うんだ。空の世界はすべてが縁起で現象を生じる良い事を行えば仏身が守護する悪いことを考えれば悪魔に地獄に落とされるのさ。」

ツヨシ「こわいこと、言わないでくださいよぉ。」

仙人「ふっはっはっは。」


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【今日の学び】

☆我欲を満たしても、真の幸福は得られない。
真の幸福は、他人のために動いたときに得られる。

★抜苦与楽…苦しんでいる人がいたら(状況を想像する)何とかして助けようと動き、うつ状態の人がいたら何とかして楽しませてあげようと考える。

☆人が苦しむのは、恐怖と欲が原因になっている。この二つは、自我(エゴ)から生じているから、無我・他我の境地になると、智慧が出て解決することができる。

★他人の欲望(安心・楽しむ)を満たすために動くと、(智恵が出て)自身の欲望も自然と満たされます!

☆自他とともに「幸福」を得る感動は、変わることなくずっと永久に続き、大きくなります!