今から12~13年前、私はある心理セミナーにハマっていた
今思うと、何故だったのだろうと疑問に思うが
当時の私は悩みだらけで生きづらさを感じていた
だから、助けを求めてしまったんだろうなぁ
自分の育った場所が機能不全家族だったとの思い
息子の中学校でのいじめ問題からの不登校
ブラックでの仕事(当時から辞めたかった)等々で
将来どうなるのだろうと心配でたまらなかった
そんな時、どこで知ったのか忘れてしまったけど
とある心理カウンセリングを知り、一度体験してみたら
今までベール越しに見ていたように感じていたモノの見方が
一気にクリアになり、視界が開けたような気がした
それまで、自分の心の中はネガティブで溢れていたけれど
曇天が青空になり、広い草原に風が吹き抜けるような
何とも言えない爽快感を感じたのを今でも強烈に覚えている
その効果に私は「これが自分を助けてくれる」と
夢中になり、楽になりたいがために信じてしまった
自分の弱さをさらけ出しても攻撃されず
そんなことないよと励まされるような心地よい環境
1日3万円や1泊2日10万円近いセミナーにも通ったけど
ケチな私にしては本当に思い切った出費だった
それでも、一瞬楽になったように感じるものの
すぐに引き戻されては苦しくなる、の繰り返し
そうなると元来ケチな私は、あんな大金払ったのに
全然効果がない、結局はカウンセラーが儲けるために
生きづらさを抱えた人をカモにしているだけじゃないかと
思うようになっていった(案外当たってるか?)
しばらくして、こんなことにお金払うのは無駄だと思い
自分のやりたいことにお金を使おうと決意して
あちこち旅行に行ったり、美術館巡りをしていた
結果、ヤケクソ気味ではあったけど事態は好転したと思う
息子は紆余曲折あったけど、今は働いているし
私も時間はかかったけど、自分の人生に前向きでいる
あの頃から、退職したかったんだよ
セミナーに行くたびに言われた
「一番恐れていることをやってみよう」
一緒にセミナーを受けた人たちは続々と退職していた
そりゃ、雇われの立場からしてみれば、ほとんどの人が
仕事はストレスで嫌々やってるに違いないだろうしね
「退職しました!」って報告があるとカウンセラーは
「よくやったね、偉い」などと声をかけていた
けれど、その時の私はどうしても退職という
決断は最後まですることが出来なかった
今、どうしてだろうと振り返ってみると
熱心にセミナーとか行ってたけど、心のどこかでは
カウンセリングやセミナーを信じてなかったのだと思う
生きてる限り、誰でも何らかの悩みを抱えてるだろうし
それを吐き出して一時的にスッキリするのは確かにある
でも、自分の人生に責任持てるのは自分だけ
赤の他人のカウンセラーに唆されてホイホイと退職し
生活の基盤である収入を途絶えさせるなんて考えられない
心の中では冷静にそんなことを考えていたけど
周りは皆、カウンセラーの言いなりって感じだったし
そんな思いを口に出せる雰囲気ではなかった
頭では分かってるけど実行できない、っていうのは
結局何も分かってないんだよ、ともよく言われた
思い切って退職出来ない自分は「教えを理解出来ない奴」の
ように思えていたけど、もしあの頃に退職したとしても
自分が納得していない訳だから、その後のことを思うと
上手くいかなかっただろうな(次へのモチベとかね)
今日、掃除していてあのセミナーで書いたノートが
出てきて、何となく軽い気持ちでググってみたら...
当時の組織は無くなっているようで、引き継いだ先の
サイトも覗いてみたけど、知ってる人は誰もいなかった
色々あって相当数の人が離れたみたいだけど
私は、やっぱりな...って妙に納得してしまった
今さらだけど、何か胡散臭いモノがあったもんな
自分も参加してたのを棚に上げて申し訳ないけど
新興宗教の教祖と信者みたいに見えたからね
セミナーも100万円近いモノもあったはずだけど
いくらでも出します!みたいな人たちで溢れていて
有料会員の中から抽選で当たった人だけ参加できる状態
(私からしたら、こういうのがもう信じられない...)
あの人たち、だいぶ儲かっただろうなぁ
破天荒な教えだったけど、私みたいなクソ真面目には
もっと適当で良いんだよっていうことを教えてくれて
自分では気付かなかっただろうから感謝もしている
真面目であるって、学生のうちはプラスに見えても
実際の社会に出たら、融通が利かない場合もあるし
真面目過ぎるとズルい奴から搾取されるだけだからね
何十年も真面目をやってると、それ以外が分からないし
何とかしたくても、ちょっとくらいのアドバイスでは
通用しないくらいに心が凝り固まってしまっている
「こうしてはいけない」「こうするべき」
「まず、相手がどう思うか考えてみよう」
「自分が我慢すれば上手くいくならそうしよう」
今ならわかる
こんな考えの連続じゃ生きづらくなって当然
自分を大切に出来ない人間が他人を大切に出来る訳ない
カウンセリングやセミナーで救われる人もいるけど
自分で決断しない限り、底なし沼だと思っている
カウンセリングとか、それなりのお金もかかるしね
現在進行形で信じている人もいるだろうから
批判する気はないけど、あの頃の自分に言いたい
「他人ばかり優先する必要なんてないよ」
「常識の範囲内で開き直って行こうよ」ってね
今回、退職を決断したことでようやく理解出来た
自分で納得すれば次へのモチベも高いし、希望も持てる
今は「よし、次行くぞー!」って気持ちが漲ってるし
「何とかなるさ」っていう根拠のない自信もある
落ち着け、アラフィフ無職でも死ぬわけじゃない