2019/3/2 朝鮮日報
【社説】100年前の三・一運動が蒔いた大韓民国奇跡の種
「三・一運動」(独立運動)以降の100年は、世界が認める大韓民国の奇跡の歴史だ。独立万歳を叫ぶしかなかったあの絶望の時代には想像もできなかった国で今我々は暮らしている。1919年3月1日、日本の弾圧や数々の犠牲にもかかわらず、太極旗(韓国の国旗)を手にした先人たちがいたからこそ可能になったのが大韓民国の奇跡だ。彼らのおかげで我々は近代化、産業化、民主化に成功し、韓半島(朝鮮半島)の歴史上、最も豊かで力強い国を築き上げることができた。
三・一運動は述べ100万人が参加した民族史的な事件だった。三・一運動は王朝国家から抜け出した近代国家である大韓民国の臨時政府誕生をもたらした。1920年代に盛り上がった物産奨励運動と全国各地に組織された青年会による実業奨励は、近代的資本主義を生み出す経済運動だった。1920年には最初の近代メディアとも言える朝鮮日報と東亜日報が創刊されたが、これも三・一運動が基盤になった。
(中略)
三・一運動の成就は光り輝くものだったが、それは今なお未完成だ。何よりも北朝鮮同胞をかき抱く統一韓国を成し遂げねばならない。大韓民国国民の間の不和や対立も克服する必要がある。光復(植民地支配からの解放)後、最初に行われた1946年の三・一節記念式典も左右の陣営によって別々に行われたが、このような恥ずべき歴史はもう繰り返してはならない。国民の全てに機会が与えられ、夢を持つことができる国を築き、それに基づいて平和統一を実現したときにこそ、100年前に始まった三・一運動の長い道のりが完成するのだ。
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