(今年はひとつの情報に深入りしないというのが目標なのに、調べ始めたらどれをメインにするか迷うくらい興味深かった)
少し前に音楽紀行ドキュメンタリー番組「辺走辺唱」について書きました。
≫老狼&河楽隊「秋柳」とドキュメンタリー番組「辺走辺唱」
同番組には、フォークグループの小娟与山谷里的居民も出演しています。番組の中で日本の曲を歌っていたので調べてみました。
边走边唱(辺走辺唱)
边走边唱 第2季
2022年11月スタート
配信サービス:騰訊視頻
「辺走辺唱」は、毎回ひと組のミュージシャンが中国各地を旅し、美しいロケーションのもとで生歌・生演奏で歌うという内容のようです。
先日配信された第2シーズン第5回では、小娟与山谷里的居民が出演して何曲か歌っています。
番組中のほとんどが霧や小雨に覆われているんですが、それが彼らの神秘性を増幅させていて素晴らしい。
≫第5集:《爱的箴言》小娟与山谷里的居民x安徽安庆
大地之舞
今回紹介したいのはこのパフォーマンス。番組本編では使われず、ミュージックビデオとして単独で公開されました。
大地之舞
作詞:喜金剛
作曲:樫原伸彦
≫《大地之舞》mv
原曲は日本の女性双子ユニットFLIP-FLAPの曲です。
うちへ帰ろう
1998年
作詞/作曲:Nobuhiko Kashiwara
収録アルバム『山谷巴洛克』
「大地之舞」は2020年のカバーアルバム『山谷巴洛克』に収録されています。収録曲が興味深い。
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収録曲
- 紅蜻蜓(日本の童謡「赤とんぼ」)
- 天使愛米粒(フィリピンのフレディー・アギラ「Anak」)
- 天使的眼淚(グノー「アヴェ・マリア」)
- 但願(エンヤ「May It Be」)
- 杏花天影(中国の古典曲)
- 讓我痛哭吧(オペラ『リナルド』から「私を泣かせてください」)
- 清泉(フランス民謡「À la claire fontaine」泉のほとり)
- 30分鐘(t.A.T.u.「30 Minutes」)
- 春江花月夜(中国の古典曲)
- 夢幻四季(ミッシャ・マイスキーのチェロ曲)
- 大地之舞(FLIP-FLAP「うちへ帰ろう」)
- C大調前奏曲與賦格(バッハ「プレリュードとフーガ ハ長調」)
※1曲目の「赤とんぼ」は日本語と中国語で歌っている。正統派で素晴らしい。
※8曲目! 調べていて目を疑った。でも、あのロシアのタトゥーです。イメージがまるで違う。
※10曲目「夢幻四季」は配信サイトの情報の通りに書いたが、原曲はプーランク「愛の小径」
※12曲目「C大調前奏曲與賦格」は配信サイトの情報では「作曲:バッハ&グノー」となっていて「アヴェ・マリア」の歌詞で歌われている。
≫网易云音乐
小娟与山谷里的居民
小娟与山谷里的居民(小娟&山谷里的居民)
Valley Children
1998年に結成した北京のフォークグループ。
ボーカルの小娟とギターの小強は結婚して30年。スマホも微信のアカウントも共有しているそう[微博]
小娟は精霊感があって、芯の強さも感じられて、ちょっとジブリっぽいイメージがあります。小強も優しげなダンディさがあってジブリアニメに出てきそう。ドキュメンタリーを見ていると、なんとなく異種族カップルのような雰囲気もあってすごく素敵です。
2009年のアルバム『红布绿花朵』(紅布緑花朵)では『天空の城ラピュタ』の「君をのせて」をハミングで歌っています。シンプルかつ濃密。
天空之城(吟唱版)
小娟与山谷里的居民も出演するフォーク音楽番組『我們民謠2022』も配信中。
おしまい