好妹妹楽隊、(37000人と)2人の北京【前編】の続きです。

 

新人フォーク歌手、好妹妹楽隊好妹妹乐队/はおめいめい)の二人が、ちょっとした奇策?で3万7000人を集めたスタジアムライブを奇跡的に?成功させました。

 

サービス精神にあふれた華やかなライブだったようです。
普段やってる音楽は地味だし、カバーする曲も民謡チックな曲ばかりの二人が・・・

YouTube




微博@Na23那洋
空飛んでる!びっくり
(正確には下からせり上がってる)

 

さらにセットリストを見るとこんな曲が並んでるんだけど・・・
Firework - ケイティ・ペリー
Bang Bang - ジェシー・J、アリアナ・グランデ、ニッキー・ミナージュ
Uptown Funk - マーク・ロンソン feat. ブルーノ・マーズ
Shake It Off - テイラー・スウィフト
びっくり
これも好妹妹の二人が歌ったんだろうか・・・??

 

最後はやはり感動的だったようで、ファンや関係者のブログやコメントを拾い読みすると、みんな泣きながら、詩的に、感傷的に振り返っていて、多くの人が特別な思いでこのライブを見届けたようです。

优酷Youku
歌の途中で涙に声を詰まらせる二人。客席の合唱が一段と大きくなったそうです。
左が張小厚。右が秦昊

 

この場面は最後の方で歌った彼らの代表曲のひとつ、
一個人的北京(一个人的北京)
「ひとりの北京」みたいな意味でいいのかな?
物語仕立ての切ないPV

 

作詞作曲は秦昊。「MusicRadio中国TOP排行榜」という音楽賞で2013年度の作詞賞とベストグループ賞を受賞しました。

 

一個人的北京」はいわゆる上京ソング。
希望を胸に北京にやって来て、やがて去って行く若者たちの孤独を歌っています。
北京は地方出身者が多く、彼らのことを指す「北漂」という言葉もあります(字ヅラがすでに哀しい)

♫都会の暮らしに新鮮味も薄れ、疲れ果て、凍えるような空気の中、部屋と職場を往復する日々…(要約)

 

♫多くの人が来ては去り 出会い別れていく
酔っ払ってすすり泣く者もいる ひとりの北京
僕も成功し不満を抱え 徐々に年老いていくのかもしれない
ひと時の思い出を作らせてくれないか

 

↑超雰囲気訳ですzzz

 

ここで歌われる都会の生活には全く希望がありません。それなのにすごく優しい歌になってるのは、彼らにとっても他人事ではないという自覚があるからなのかも。
秦昊は重慶市出身。張小厚は江蘇省。
今もなお、もしかしたら北京にいる限り、リアリティを持ち続ける歌なのかもしれません。

 

ここからは完全に妄想モードに突入するんですがチューリップ赤馬チューリップ赤
そんな歌を結成して5年足らずという、歌手としてのキャリアから考えれば一夜限りの魔法のようなステージで歌う・・・
そして観客の中にも少なからず「北漂」の人たちがいて、合唱する・・・
その光景を想像すると、儚くて、哀しくて、愛おしい気持ちになります。インターネット越しの勝手な妄想ですけどねzzz

 

♫多くの人が来ては去り 出会い別れていく
慌ただしく逃げ去る者もいる ひとりの北京
僕たちもいつか一緒にここを離れる日が来るのかもしれない
旅立つ時は晴れた日にしよう
晴れ渡った空の下で お前を抱きしめさせてくれ

 

↑超妄想訳ですからねzzz
 


微博@Na23那洋

 

余談ですが…
秦昊はネットに上がってきた画像を見ながら、
「先に泣いたのも、先に手をつないできたのも張小厚だから!」
って主張しててにひひ
ファンからは「結婚式の写真にしか見えない!」「お幸せに!」とつっこまれまくって盛り上がってましたにひひ

 

そんな写真はこちらから(何枚かの写真はたしかに披露宴っぽい)
微博@攝影師薇白
微博@攝影師薇白
好妹妹樂隊Facebook

 

テレビやはり映像も出てきましたね。
こっちはスタッフ(?)が撮った映像≫优酷Youku
途中から二人とも全く歌えてないんですが、そんな状態でも秦昊の口笛は物悲しく響きます。

 

こっちはアリーナ席の観客がアップした映像。客席の雰囲気はこっちの方が分かるかな≫优酷Youku

 

ステージから遠く離れたスタンド席。観客の合唱の声がちゃんと聞こえる≫优酷Youku

 

フィナーレではスタジアム中に金の紙吹雪が舞い飛んで、黄砂かイナゴかってくらいすごいことになってます≫优酷Youku