翼のはえたうし | アイビーの独り言

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加藤りつこのブログ







今年の1月17日は、昨年までのその日とは少し変わった時間が流れました。

盈進学園ヒューマンライツ部の藤井順美さんが神戸に来てくださったことで、他の部員の気持ちも、より強く神戸に向いたのでしょう。


前日、すなみさんが新神戸駅に到着して間もなく、私の携帯へ福山のヒューマンライツ部の生徒たちから電話がかかり、順番に想いを届けてくださいました。

前日から神戸にいて、明日の命日を迎える私の気持ちは、毎年辛く沈んでしまいますが、今年は、若い子ども達の声が私を励ましてくれて、とても穏やかな気持ちで過ごすことができました。


そして当日、すなみさんから彼らの寄せ書きが渡されました。

一人ひとりの心のこもった一言メッセージが、私の胸を温かく包んでくれました。







そしてすなみさんからは、手作りのブローチをいただきました。

【翼のはえたうし】 のブローチでした。

一針一針縫った針の跡を見ていると、彼女の優しさが溢れて来て胸がジーンと熱くなりました。


「講演の時つけていただけたら嬉しいです。」

添えられたお手紙に書いてあったその一言に、ポッと春のぬくもりを感じました。








先日、四万十での講演で初めてそのブローチをつけて臨みましたが、七里小学校の校長先生が気づいてくださって、「そのブローチは牛ですね!あっ!翼のはえたうしだ。大空へ飛ぶんですね!」 と言ってくださいました。


「そうなんですよ!高校3年生の女の子が手作りしてくれたブローチなんですよ」 と答えた私でしたが、その後の校長先生の言葉に大変感動しました。


「わぁ!その一針一針にたくさんの想いがこもっていますね。嬉しいですね!」


坂山先生は男性です。

生徒の小さな心をしっかり見て感じられる校長先生と出会いをいただいた私も、最高の喜びをいただきました。

先生と出会えた子ども達は幸せだと思いました。

これから彼らが重ねる人生の断層の一部に 【坂山色の層】が重なったことの豊かさは、何物にも代えがたい宝ものだと感じました。

四万十町の皆さんが熱く行動されるのも、地域のリーダーとして牽引される坂山先生の存在によって、更に強い絆が生まれているからなのだと思いました。



坂山校長先生の後ろには盈進学園ヒューマンライツ部のカレンダーが!!感動しました。





「命の授業」の腰塚勇人さんが、最も敬愛されている四万十の校長先生を、私に紹介したいと言ってくださっていた理由(わけ)がよく分かりました。


坂山先生との出会いを結んでいただいた腰塚勇人さんに心から感謝した一日でした。




心は常に生徒の隣りに        (ホトケノザ)                内藤達郎・撮影





そして、坂山先生とお話していると、盈進学園ヒューマンライツ部顧問の延和聰先生と重なるものを感じました。

お二人共、教壇に立たれるのではなく、心はいつも生徒の隣りに立っていらっしゃるのです。

すばらしい先生とお会いして、私も姿勢を正す日々をいただいています。