心を射貫かれた《想い》 | アイビーの独り言

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加藤りつこのブログ


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今日の赤い屋根アイビーのツルも伸び





安佐南区毘沙門台の小高い丘の上に建つ喫茶店 《赤い屋根》 との出会いから今年17年になります。

そうです。阪神淡路大震災の年に出会ったお店です。

赤い屋根との出会いを綴った私の手記を《ヨガナンダ》こと、酒井伸雄さんがホームページに掲載してくださっていますのでご覧いただければ幸いです。


http://yogananda.cc/daily/you/akaiyane2.html  





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窓辺には真っ白いシクラメンが命広げて




《赤い屋根》 のママは私の命の恩人です。

昨日、やっと時間ができたのでママに会いに行って来ました。

長かったような短かったような17年を二人でなぞりました。


「あの日妹さんと二人でお店に入って来た時の状況は、今でも鮮明に覚えてるよ。あの窓辺に坐って泣いていたあなた達二人のことを・・・・・」


当時のことを二人で語りながら涙を流しました。

そしてママがポツリと話してくれました。




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撮影のために1月17日に着た服を着て



「あなたと初めて会った時に着ていた洋服は、17年も経って随分色褪せたけど、その色にもこの17年の悲哀が詰まっているんだから、良い色だなぁと思えるのよ。あれから毎年1月17日には、あの日着ていた服を出して着ているの。」


昨日はカメラを忘れて行ったので、今日もう一度行って、その服を撮らせていただく約束をして帰りました。



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ゼンマイ式の掛け時計変わらず刻を打つ




《17年間》 毎年想いを抱いてこの日を過ごしてくださっていたママに、吃驚し感涙に咽びながらここに想いを綴っています。



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これまで何度夜を越え朝を迎えたことか


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赤い屋根を包む闇も温かい眼差しを




こうして私が生と死の境界線を彷徨いながらも生かされたのは、出会いをいただいたママの深い想いが、心の支えになっていたからなのでしょう。