泣いて・・・笑って・・・祈りの日 | アイビーの独り言

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加藤りつこのブログ



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共に祈る日に・・・ photo by T. Naito




12月20日という日がこんな悲しく辛い日になるなんて・・・・・


12月20日という日がこんな強い絆を結んでくれる日になるなんて・・・・・


12月20日という日が泣き笑いできる日になるなんて・・・・・



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陶板になった手紙 photo by H . Itoh





2008年12月20日 【陶板の手紙館内展示初日】

徳島県鳴門市にある大塚国際美術館で貴光の手紙が陶板になり、この日から3ヶ月館内展示していただきました。

一般の作品が館内展示されたのは開館後初めてという異例の展示でした。

美術館の企画部長はじめスタッフの皆さま方のお心遣いで、貴光の誕生日にサプライズプレゼントとして感激の開催となりました。



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2008年12月20日に亡くなった奈々ちゃん




2008年12月20日 【奈々ちゃんが亡くなった日】

大阪府大東市でこの日可愛くてすてきな女子大生が19年の短い生涯を閉じました。

9歳の時脳腫瘍が発症し10年間で10回も摘出手術を受けて闘いましたが、この日愛する家族や大切な友人たちに囲まれて天国へ旅立ったのです。

午前5時・・・・・夜明けも迎えることなく・・・・・


この悲しい日に徳島では陶板になった貴光の手紙が館内展示初日を迎えていたのです。



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大塚国際美術館システィーナホール

(2009 年5月17日)



それから5ヶ月後

2009年5月17日 【大塚国際美術館で陶板コンサート&お話の日】

奈々ちゃんのご両親とご友人3名の5名で 《七のつく日に奈々ちゃんの大好きだった車で鳴門の渦潮を見る小さな旅をしよう》 と徳島へ。

しかし船に乗ろうとしたら雨が降り出して船が欠航。

仕方なく近くの大塚国際美術館へ入館。

システィーナホールで13時30分からコンサート開催のポスターを見て会場に入りコンサートを聴いて号泣された奈々ちゃんのママ。

彼女の隣席にいた私の友人が事情を聞き 《加藤さんとお話されませんか?》 と声をかけ、終演後に私は奈々ちゃんのママ智子(さとこ)さんを紹介され出会ったのです。



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亡くなる1ヶ月前の美しい奈々ちゃん19歳




私は息子・貴光を亡くして14年4ヶ月。

智子さんは娘・奈々ちゃんを亡くして僅か5ヶ月・・・・・


そんな悲しい母親二人は、亡くなった子ども達の情報交換を始めました。

《奈々ちゃんはいつ亡くなられたのですか?》

『昨年の12月20日なんですよ。』

《・・・・・えっ!12月20日?》

『はい そうなんです。亡くなって5ヶ月目なんです。』

《・・・・・どうして・・・・・12月20日は貴光の誕生日なんです・・・・・》

『えぇ・・・・・』


一瞬・・・・・絶句した二人でしたが、私は思わず智子さんの肩を抱きしめ号泣してしまいました。智子さんも号泣し私たちは深い深い出会いをしたのです。

それだけではありません。

奈々ちゃんの兄、啓輔君の誕生日は 【1月17日】 で貴光の命日だったのですから、何という衝撃的な出会いだったことか・・・・・

あの時の悲しくも温かかった出会いの瞬間は、今も鮮烈に蘇ります。



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友人の崎川さんからの贈りものケーキ

ケーキの後方に2つの「たまゆら」が!



その年から、私たちは12月20日を 【祈りの日】 とし一緒に過ごすことにしたのです。

昨日(三回目の祈りの日)も私たちは、美しいお花に囲まれた奈々ちゃんと、友人の崎川さんがプレゼントしてくださったバースデイケーキを前にした貴光と共に過ごし、二人が今までと同じようにこれからもずっと幸せを感じてくれますように・・・・・とお祈りしました。


前日大阪でコンサートだったマサくんも奈々ちゃんの家に来て、一緒にお祈りしてくれました。



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夕陽の中に2つの魂 photo by Sakikawa




不思議だけど必然の出会いだった3名と天使たち2名、そしていつも温かくサポートしてくださる崎川さんの6名で、今年も泣き笑いの12月20日を過ごしました。