今日はずりばいのサポートのセカンドステップです。
わが子がバンザイができて、うつ伏せで腕が前に伸びるようになったら、次は「肘で身体を支えて、手元で遊ぶ」ことができるようにサポートします。
絵心のない図がまた登場しますよ。(笑)
首の力が付いてくると、一定時間、頭を上げていられるようになります。
前に出せた腕も、肘を床について、肩の真下に肘がくるようになり、身体を支えることができるようになります。肩甲骨周りの筋力がしっかり育ち、腕のコントロールができるようになっていきます。
手のひらが空くので、手元にあるものを自由に触って遊べるようになります。夢中で遊んでいるうちに、首や背中、全身の筋力が育ちます。そして、おもちゃをじっと見ていられる「目」も育ちます。注視といいますよ。
目の微細な運動をコントロールしているのは、首の後ろの「後頭下筋群」という筋肉の集まり。首がしっかりとコントロールできるようになると（つまり首すわりがしっかりできると）目の筋肉もしっかりとコントロールできるようになります。
物がじっと注視できると「何かな？」と関心が生まれ、触ってみたいという欲求になります。知能の発達が進むわけです。
肘を引いてきて、なかなか肘支えができないお子さんは、脇の下にロール（ラップ芯に薄いバスタオルなどを巻いて、輪ゴムでとめる）を入れて、肘を引いてこないようにサポートしてあげる方法もあります。ベビーゆうクッションを使うと、肘支え・足が開かないように・お尻を上げないようにするサポートが一度にできます。
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そして、ずりばいへの大きなポイントとなるのが、重心の移動です。
①の状態だと、重い頭のバランスをとるために、身体を支える重心は頭寄りの位置にあります。
②のように頭と上半身が上がることによって、重心は腰の方へ移動します。重心が腰の方に下がっていくことで、上半身の自由度が増し、下半身はしっかりと床に着けられるようになります。
緊張が強いお子さんは、何とか頭を上げようと必死に突っ張っていることもあります。でも緊張で頭が上がらないので、重心が頭寄りにあり、力を入れた結果、足の方が浮いてしまうこともあります。
うつ伏せ姿勢で足が浮いているお子さんは、頭や上半身を上げたくても上げられなくて頑張っている姿なのです。
あとは、何とか頭を上げようと、筋力ではなく緊張で頭をカックンと上げているお子さんもいます。
下の写真のうつ伏せ赤ちゃんを見てください。
（まちむら式身体調和支援うたに合わせてマッサージⅠより）
同じお子さんの、Bはマッサージ前、Aはマッサージ後の姿です。
マッサージ前のBは緊張で頭を上げて支えているので、全身の筋力は使っていません。体幹の筋力も使っていないので、膝がひらいてお腹がべったり付いています。
身体調和支援のマッサージで緩めると、Aのように背中が弓なりにしなって全身の筋力で重い頭を支えるようになります。体幹に力が入るので、足が真ん中によって、しっかりと足先を床に着けられるようになります。
この姿勢でうつ伏せ・肘支え・手元で遊ぶことができると、ずりばいに必要な筋力やバランス、体幹の力が育まれていきます。
お首、背中、肩甲骨周りをマッサージでしっかり緩めてあげると、Aの赤ちゃんのようなうつ伏せができるようになります。
うつ伏せ姿勢をしている時は、優しく背骨にそって、生え際・首・背骨と上から下に向かってなでてあげましょう。頭が上げやすくなりますよ。
この姿勢でまとまった時間遊んでいられるようになると、だんだんお首がしっかりコントロールできるようになり、周りがいろいろ見えてきます。お首が３６０度、自由に動くと、赤ちゃんは周りの世界で興味のあるものを触りたくなってきます。
すると、いよいよ、動き始めます。
次回のブログでは、動き出した赤ちゃんのサポートをお伝えしますね。
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