この前ひさしぶりに晴天の日がありましたでしょ。何週間ぶりだろう。

こんな日は庭仕事。ぼーぼーに伸びた草を抜き、芝をかり、天真爛漫に枝葉を伸ばした生垣を剪定するのです。

まずわたしは生垣から着手します。夫の泰三くんは雑草で賑わっている花壇の草むしりと土起こし。


と、その前に。藪蚊に襲われ続けるので生垣まわりに殺虫スプレーをふりかけます。しかも手にしているのはゴキジェット。虫除けなんて生ぬるいこと言ってらんないの。滅せよ。


わたしは収穫バサミでチマチマと枝を切る。2メートル近く伸びた枝はグイッと低いところまで持ってきてチョキン。これはなかなか骨の折れる作業だぞ。高枝切りばさみ買っておけばよかった。


しばらくして泰三くんが大声をあげます。


「スズメバチきたよ!」


わたしは藪蚊対策で頭をすっぽりネットで覆っているのでよく見えません。蜂はすぐにどこかへ行ってしまったみたいで作業再開。高い枝を下に引っ張ってチョキン。絡みついたヒルガオの蔓をグーッと引っこ抜く。生垣が大きく揺れる。

「スズメバチだ!」


またしても泰三くんの声。なんだなんだ、わたしのことが好きなのか?

危ないからと作業をかわってくれました。背が低いんだから地面をはいつくばる草むしりがお似合いね。


「野引さん!ここはダメだ!!」


なんだなんだ。今日はやけに大声をはりあげる日だな。


「スズメバチが巣を作ってる!怒って威嚇してるよ!」


道具を地面にほっぽりだして室内に待避しました。見ると15センチほどの巣があり、2匹のスズメバチが飛んでいる。よく刺されなかったものだ。ゴキジェットぶっかけたのにな。あ、高枝切りばさみ使ってたらアウトだったろうな。買ってなくてよかった。

しばらくして泰三くんはわたしのネットを奪って外に出ます。いいお天気のうちにどうしても芝を刈っておきたいんですって。



そんな装備で大丈夫か?



帽子とお揃いのアームカバーも奪われました。



巣とは目と鼻の先。巣にスズメバチが止まってる。


そして芝刈り機をカタカタカタカタ言わせて庭を何度も往復。音で刺激してどうするよ。


室内にいるわたしはただ眺めるだけしかできません。ふと泰三くんの腕をみると袖口がカラフルに毛羽立っています。

あれ?あんなところに刺繍なんてあったっけ。お洗濯失敗して毛羽立っちゃったのかな。芝刈り機をカタカタいわせて通り過ぎていく泰三くん。


…毛虫じゃね?


たーいぞーくーーん!!!こっち来てー!!!
早くこっち来てー!!!!


今度はわたしが叫ぶ番。


呑気に庭の隅までカタカタ進み、のんびりカタカタ戻ってきました。わたしは棒を持ってスタンバイ。やって来るなり棒で袖をバンバンします。はたから見るとDVです。

叩かれてまんざらでもなさそうな泰三くん。しかしゴロッと派手で巨大な毛虫が落ちて変な声だしてた。

わたしのアームカバーしてるもんだから泰三くんには短くて、ニーハイみたいに絶対領域ができてたのね。袖ギリギリまで這ってたしもうちょっとで皮膚にふれるとこだったから、間に合ってよかった。


そうかと思えばゴキジェットを手に巣に向かおうとするから、バカかマジでやめてくれ死にたいのか、と全力で止める。

ひとまず業者を調べて電話をかけてもらう。が、なかなか当日の手配は難しいみたい。日曜だし。

どうしたらいいのかネットでスズメバチの生態やら駆除の仕方を調べて小1時間、泰三くんは鼻歌まじりで洗車してやがった。すごいなこの人。


そしてどこからかスズメバチ専用の殺虫剤の存在を知ったようで、さっそく買いに行くといってきかない。どうしよう。わたしはこれからオンライン句会だ。句会の最中でわたしの目の届かないうちにこれ幸いとスズメバチに戦いを挑むだろう。

見てないところでなにしでかすか分からないオジサンってなんなんだ。

句会は欠席することにした。


それでもなにかをしたそうで、スズメバチ専用グッズを買いにドラッグストアに行ってもらう。

その間に自分でできる駆除の方法を調べ上げる。


夜になって働きバチが戻って休んだところでスプレー攻撃すること。懐中電灯の光に反応するので赤いセロファンを貼ること。戻りバチがまた住まないよう巣は外してゴミ袋に入れること。防護服を着ること。直径15センチ以上の巣は専門業者に頼むこと。なるほど。


そして泰三くんが戻ってきた。毒エサで安全に全滅させる蜂の巣コロリという商品を買ってきている。よかった、理性が働いて。

泰三くんいわく、ドラッグストアに普通にスズメバチコーナーがあるくらいだからこのあたりの人はみんな自分で駆除するんだと思う。なるほど、それも一理あるな。


わたしが感心してる間にさっそく仕掛けるからと庭に出る。外はすっかり真っ暗で、巣はどこだ?とやみくもに懐中電灯でチラチラ照らす。バカなの?死にたいの?本気で怒ってやめさせた。


少し離れた木の枝に置きエサを吊るし、戻ってくる。


そんなに自分で駆除したいのか問いただすと、せっかくうちに巣を作ってくれたんだよ、とか言い出した。わかる。なかなかない経験でちょっとワクワクしております。

でも防護服なしには危なすぎるし明日は出張で大事な仕事だからなにかあったら困る。戻ってきて防護服が手に入ったらやろう。となだめる。(や=殺)


翌日。出張に出かける日。まさかの防護服が手に入る。なんでだよ。


すぐにでもどうにかしたそうな泰三くん、出張の荷物をまとめるよう気を散らす。

巣を見ていたら裏のお宅のかたが草むしりの延長で蜂の巣に近づきそうで、あわてて止める。こんな形ではじめてのご挨拶をするなんて。スリッパにショートパンツで外に出ちゃった。


そして都心に一泊し、翌日の真夜中に帰宅。


帰宅するなりゴキジェットと棒と懐中電灯を探し始める。バカなの?死にたいの?

蜂の巣コロリが効いたかどうか巣をつつくだけ。防護服があるよ。大丈夫だよ。と一点張り。


防護服があっても刺されることはある。懐中電灯の赤いセロファンもない。だいたいな、防弾チョッキを着てるからって敵のアジトに正面玄関から入っていく警官がいるか?


それは…見たことないな。


そうだろそうだろ?防護服だけ着ててもその他のものが揃ってないでしょ?それに近隣のかたにも知らせないと翌朝、洗濯物とか気をつけてもらわなきゃでしょ。


なんとか納得してもらう。どうしてこうもスズメバチのことになると鉄砲玉みたいなんだ。その好奇心をどうにか鎮めてはもらえないだろうか。


明日明後日あたりに決行する気でいるっぽい。どうかうまくいきますように。




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