はい、甘いです。本来は小豆を煮るとこから始めるけれどこれは砂糖も入ってる缶詰を使ったそうです。ほんとはもっと豆が少なくてお餅も丸い。でも本物を知らない長崎出身の泰三くんが作ったのだから仕方ない。
年末にお雑煮の話になり、泰三くんはこれをイメージ。
なかなか話が噛み合わない。お互いのつちかってきた前提条件が違うのだもの。
今年ひかえの選手のように小豆雑煮の出番が遅かった理由はこうです。2年前、小豆を煮込んでお雑煮を作って食べさせたら、美味しいは美味しいけどお雑煮として認めるのは微妙だったみたいで、それ以来わたしには作らせないと決めたらしい。
小豆だけで判断されちゃあ困るんだけど。鳥取のお雑煮は小豆雑煮だけではありません。
小豆雑煮は元旦のもので、それ以降はみたらし団子のたれのような砂糖醤油のおつゆの甘いお雑煮と決まっているのです野引家では。
泰三「ねぇねぇ、ところで鳥取の雑煮に具はないの?」
野引「え、あるよ。小豆が入ってる」
泰三「それは具とは言えないでしょ」
野引「お醤油のお雑煮のほうは具は入ってないよ」
泰三「終わってんなー鳥取」
ですって。
どうも鳥取のお雑煮事情はよそとは違うようだぞと理解したのは都会に出てから。大人になるまでお雑煮とお汁粉とぜんざいは同じものだという認識で育ってるので、甘くないお雑煮があると知ったときは驚きました。
もしかしたら兄と弟はまだ知らないかもしれないし、鳥取全域でも他県から嫁いできた者だけが知る秘密なのではないかしら。そこはサンタクロースの正体をひと足お先に知ってしまった子供が背負う十字架のように、まわりに知られないよう装って生きなきゃね。
このブログも鳥取の民が読もうとするといくつかのキーワードは黒く塗りたくられる検閲がかかるんだわ。
そんな鳥取を命からがら脱出してきたわたくしに、かたくなに鳥取のお雑煮を否定する泰三くんが問うのです。
泰三「で、オレの作る普通の雑煮と鳥取の雑煮、どっちが美味しいの?」
野引「普通かどうかは分かんないけど甘くないやつ」
泰三「じゃあ小豆の雑煮いらんやろ!」
野引「お正月なんだから、いるの」
泰三「食事にいきなりスイーツかぁ」
野引「スイーツっていうか、お雑煮だよ」
泰三「普通の雑煮のあと食後にぜんざい食べたらいいやないかい!しかも普通のやつのろうが美味しいんやろ」
野引「美味しいとか美味しくないとかじゃくて、それはそれ、これはこれ」
ということでやっと作ってくれたのです。毎年勃発するお雑煮騒動。いい加減あまいお雑煮にも慣れてくれればいいのに。
昨年の今日は、世界がわたしをスピスピさせようと企んでいるブログを書いてますね。
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詳細はまたお知らせします。