【これまでのあらすじ】
ホノルルマラソン10キロRUNを無事フィニッシュした野引。地元住民のあたたかい労いに心が安らぐも、夫のことが気になる。というのも、長らく意識が戻らなかったほどの交通事故で大動脈が人工血管へとリニューアルされてフルマラソンを走っているのが夫の泰三。そんな野引の思いを知ってか知らずか、けたたましくサイレンを鳴らして急発進する救急車。泰三の位置をマラソンランナー位置検索で調べるとまったく動きがない。これはなにかあったのでは…。フィニッシュラインへ走るフルマラソンのランナーたちを横目にコースを逆走し、泰三のもとへ向かう野引なのであった。
同じようなゼッケンをつけてランナーと逆走しているとかなり目立つ。やっとこさ苦しい坂を登り切ったのになんなんだこの女、下ってきてるぞ。でもそんなの聞く気力も残ってないから無視しよう。みたいな空気をひしひしと感じます。だから上着を着てゼッケンを隠したよ。暑い。
かなり眺めのいい場所で海をみながら休んでいたら、公式ランナーの平祐奈さんとアンジャッシュの渡部建さんが素晴らしいペースで駆け抜けていかれました。
なんて懐かしいことを思い出したり、平祐奈さんはわたしと同じ人間とは思えないほど美しすぎて、写真を撮ったらスマホ壊れんじゃないかと思って撮れなかった。
さ、わたしも先を急がなきゃ。
にしても暑い。上着を脱いで木陰を見つけて休んでいると、警官や救護スタッフが声をかけてくる。「Are you OK?」「イエス、アイムオーケー」と答える。が、ひっきりなしにたずねられるのでフィニッシュしたランナーの証のメダルを首からさげた。
「Are you OK?」「オフコース、アイムフィニッシャー」よし、魔除けは完璧。
しかし新たな問題が勃発。わたしが歩道のベンチで座り込んでいるとランナーたちがつられて歩道にやってきて休み始めたではないか。
ほら、ひとつ落書きがあるとどんどん後続の落書きが増えてくる現象があるでしょ。落書きのハードルが下がるんだよね。
わたしが座ってることでランナーの休息欲をかき立ててしまうんだ。
なので広い公園にさしかかったので奥の芝生で休憩します。ここなら来られまい。
待つこと数時間。
ここから先はカメラマンに徹します。
無駄に青空。
あ、画像の枚数制限がきたのでこのへんで。ブログがなかなかフィニッシュラインまでたどりつかないなあ。