もう2ヶ月も咳がとまらない。風邪は治っているから誰かにうつる心配はない。とはいえつらい。
もともとは熱が出たのが発端で、病院に行くのもつらかったから、夫の泰三くんがなにかの時に処方されてあまった喉のお薬をわたしに出してきたので飲んでたら、それが咳に効いたんだよね。人に処方されたお薬を飲むのはよくないとは思うけど、たしかに効いたの。
その効き目バッチリの薬がなくなったので、先週仕方なく病院で診てもらい薬をいただくも、そちらはさほど効果もないまま飲みきってしまいました。
なので再び行ってきたのです病院へ。今度は効果のあったお薬の詳細が記された紙と一緒に病院へ。
でもその紙を先生に見せるとなったら気分を害さないかしら。先生の見立てが違ったってことになって医者としてのプライドみたいなものが傷ついたりしないかしら。と大人の心配。
診察をしてもらい、先生が前回と同じ処方を出そうとするのをさりげなく制し「実はこちらにお世話になる前に家にあまってた薬を飲んだら効いたんです」と申告しました。
「えっ、そんな魔法の薬があるんですか?なんていう薬です??」
先生、めっちゃ乗り気だわ。
薬の紙を見せる。
「これは…咳の薬じゃないですね」
えっ!?
「気管支の炎症をおさえるものですね。これが効くってことは気管支が炎症で過敏になってて、ちょっとした刺激でも咳が出るんです。じゃあこの薬を出しましょう」
そんな感じでいいんですか?
「いいのいいの、効けばなんだっていいんです」
ってケラケラ笑ってる。
柔軟でいい先生だなあ。
そうだよね。わたしが治ればいいんだもんね。
遠慮せずに伝えてみてよかった。
お医者さんもいい先生だったけど、3年前に乗り込んだバスもだいぶ優しい世界でした。ほっこりする。
わたしをとりまく世界はすべからく優しいのです。