なにかの刑罰かのようにひたすら書き続けているセドナ旅ブログ。
週末は更新が止まりましたがわたしのこと覚えてますか?
野引香里です、こんにちは。
前回は何者かと交信しだしたこちら。
セドナ3日目に朝から登ったカセドラルロックがとても暑かったので、翌日はさらに早朝から行動を開始しました。
朝から向かった先はここ。
6年前にセドナを訪れた時にはまったく知られていなかった場所。パワースポットにも流行りがあるのです。
子宮の洞窟(birthing cave)
Googleマップで検索しても出てこないところでね、その上このあたりは通信環境が悪くてポケットWi-Fiが繋がらない観光客泣かせ甚だしい。事前に入念に下調べをして、調べた道のりはすべてスクショで保存。オフラインでも確認できるようにしておきました。
ん?トレイルの入り口に張り紙がしてあります。
数日前に通りかかった時には無かったものです。
山火事のことが書かれているっぽいぞ、読めないけど。翻訳アプリが起動できないほど通信環境は悪い。
このトレイルだけじゃなくて、他の場所にも貼ってあったから、ここら一体が自己責任ゾーンなんだと思う。
それでもスタートしました。
しばらく歩いて苦しくなったので、ハンカチを水で湿らせて口元を覆いながら進みます。避難訓練みたいに。訓練じゃなくてリアルなんだけど。方向的には煙に向かって進んでいるからね。
あっ、見えるかな。
やたらめったらケモノ道が出来ていて、イノシシらしきものの新鮮な足跡が残ってるの。出くわしたら本気で怖い。
歩いているトレイルはこの山をトレッキングするための道で、子宮の洞窟へ行くには途中からトレイルを外れなきゃならないの。
道を外れたあたりから大量のハエにたかられました。わたし臭かったのかな。
子宮の洞窟へ行く前に、本当は祭壇へ立ち寄ってご挨拶をしてからのほうがいいと泰三くんは調べたらしいんだけど、どこに祭壇があるのか分からないうちに着いてしまった。
全貌が写りきらないくらい大きいの。
口みたいに見えるところにポコンと穴が開いています。
この中に入ってパワーをもらうだのという画像を見たことはあるけれど、ネイティブアメリカンが大切にしている場所なのであれば禁足地ではないだろうか。
神社の本殿に観光客が勝手に入るような失礼なことなんじゃないのかしら、と思ったり。
ちょっと躊躇したけれど、なにかの罰があるのなら甘んじて受けよう。
早速アタックしてみます。
見上げた時にはあの穴、すぐに手が届きそうだから楽勝だと思ったの。思ったの。
いよいよ穴にアプローチするだけってところまでは何とか行けるの。でも掴む窪みも足場もなく、失敗したら落下するだけという状況に足がすくんでっていうか震えて、諦めることにしました。
あの穴だけにパワーがあるわけではないだろうし、お店で仕入れてレッドロッククロッシングで浄化した天然石をここでパワーチャージさせて、わたしたちは瞑想をしよう。
気がすむまで場のエネルギーを浴びて帰ればいいかな、煙いし。
そして瞑想が終わったところで泰三くんが…
スンッと入った。
さすが、穴を見たら入りたくなる男!
ここから見える景色は格別だそうです。
どうもコツをつかんだらしく、わたしが上がるのを手伝ってくれました。
ひょいっと。
わーい。
(買ったときからこうでした)
天然石の入った巾着袋、あまりの怖さにぶん投げましたもんね。
そしてひと段落したところで泰三くんが、この場所に何か感じる?と聞いてきたのでモードを変えてみましたらば。
入るときにご挨拶できなくてごめんなさいね、と心で思ったら
『出ることのほうが大切だから』
と返事がありました。
それをそのまま泰三くんに伝えたら、出るときにありがたく思わなきゃいけないってこと?と聞かれたのでわたしの解釈を付け加えます。
ここは子宮だからね、入るときよりも、出てからどう生きるか、産まれてどういう人生にするかが大切ってことだと思う。
てことで子宮の洞窟でパワーを浴び、煙を浴びて燻製になってリボーンです。
ホテルに戻ってお昼寝の前に、泰三くんお気に入りのトルティーヤチップスを支給してくれました。
ラッコみたいに割っちゃダメだよーって言われた。
うるせー。