お店の幕をおろす理由って・・・ | 【Nobel leather craft】オーダーメイドを愉しむ革工房ブログ@横浜発

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NOBです(-^□^-)

今日も多くのお客様のご来店、お買い上げいただき誠にありがとうございます。

ご報告させていただいてから一ヶ月半が経ちましたが、毎日みなさまから

「なぜ辞めるの?儲かっているのに。辞めないでほしい。ippei君が後を引き継げばいいのに。辞めるのやめればいいよ。」

などなど、ノーベルがなくなることが残念でならない気持ちでみなさまからは、

どうしたら続けてもらえるのか。と、あれこれお聞きになられます。

正直、私はお店を閉めるのに事細かく報告をする必要がないと思っておりました。

どのお店にも様々な理由があり幕をおろしているのだと思いますので。

けれども、お店を閉めるってこんなに大変なの?と日々感じております。

決して安易に考えていたわけではないのですが、無くなってしまうお店に対し、

こんなにも毎日ご来店いただき、毎日メールもいただき大変驚いております。

とてもありがたい限りですが、同時に胸も痛みます。

私が幕をおろす理由というのは『皆様へご報告です』に書かせていただきました。

が・・・

もう少しだけ詳しくお伝えするとしたら、ippeiとお客様のことを一番に考えた結果です。

とてもありがたいことに、ノーベルレザークラフトは毎日本当に忙しいお店です。

人手不足というものもあり、ippeiと私とでの二人では完全に仕事量が多すぎてキャパオーバー。

あれこれと対策もしてみたものの、次から次へと注文が入り、

「製作などあまり詰めないで余裕持って仕事して」と言っても聞く耳持たないippei。

皆さんもご存知の方多いと思いますが、ippeiは本当に働き者で、

常に気もきく、100%以上の仕事をしてくれる素晴らしい子です。

愚痴も一切言わず、限界超えるほど仕事をこなしているippeiの姿を見ているのが辛く・・・

そしてお客様からは常に、ありがとうのお言葉や、嬉しいお声をいただき、私たちもその声に励まされ楽しくお仕事をさせていただき日々感謝です。


お金の話になってしまいますが、

現状での仕事量を少し減らしても、決して悪くはない売り上げです。

19歳から30歳まで居てくれたippeiに、私なりの感謝の気持ちで20周年を節目に、ノーベルをあげよう。と、その想いを伝えたところ、

笑顔で「イヤです♪」

ですよね〜。って感じです。

なぜなら彼は自由人。本当は海外に行きたいのです。

店舗を構えての仕事はできないと私が一番知っております。

そんなこともあり、お客様にも迷惑が掛からないよう、様々なことを昨年の5月頃から二人で実行したり、考えたりしてみました。

が、結局行き着くところは『人手不足』

正直、人が入って来てくれれば続けることもできたかと。

これもまた、誰でもいいわけではないため、アルバイトやパートさんでも成り立たず。

私の中では常に『ippeiを楽に...』がありました。

彼もまた、「NOBさんのやりたいようにして下さい。自分付いていきますので!」

とも言ってくれる心優しい人です。

ippeiが引き継がないのであればノーベルを他の人に引き継いでもらおう。
(やりたいという方が数名おりましたので)

とも考えましたが、ブランド名というのは恐ろしい価格を出します。

自身のブランドですが、甘く見ていた私は出てきた高額に目が飛び出ました。

と同時に、ippeiも引き渡さなくてはなりません。

そこから彼の頭の中では「♪ドナドナド〜ナ〜ド〜ナ〜♪」と歌が流れるようになり...

なんだか二人で漫才をしているかのよう。

本当に毎日何ヶ月も考えました。

考えている間もハンマーを振り上げる度、私の左腕は悲鳴をあげ始め、そろそろ引退か。も強くなり。

人手不足。それだけです。

この忙しい中での製作は、いずれどこかでお客様に迷惑を掛けてしまうかもしれない。

そして、摘んでいた指を離しippeiを自由にしてあげよう。

そう考えて決めた次第です。

なので、毎日お客様から「ippei君が引き継げばいい」を言われる度、彼も悩んでしまっております。

とてもありがたいお言葉と彼も思ってはおりますが、ノーベルのブランドを続けるということに対し荷が重過ぎるようです。

ippeiへは、次へのステップを暖かく見守ってあげて欲しいと思います。

私の勝手で、ippeiやお客様方に大変ご迷惑、ご心配をお掛けし申し訳ない気持ちでいっぱいです。

現在、ご注文数は約80〜90点ほどございます。

このような状況にも関わらず、皆様からご注文いただけることに、ただただ感謝するばかりです。

本当にありがたい限りです。

二人でもうまく回せない私の未熟さもあるのかと思います。

やり続けるにあたり人手不足を言い訳にはできませんので、これを機にきっぱり幕をおろす決意をし、また新たに何かができたらと考えております。

店頭にて直接お話しするのは簡単なのですが、文章で説明するのはなかなか難しいものがございますね。

幕をおろす日まであと29日となりました。

日々増え続けるお客様のご来店、メールでのご注文、とてもありがたく嬉しく思います。

残りわずかですが、最後まで皆様に喜んでいただけるものをお作りしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。

現在ご注文いただきますと納期は6月上旬から中旬となっております。

注文が殺到しておりますので、納期も大きく前後しております。

大変ご迷惑おかけいたしますがご理解いただけますようお願いいたします。

なお、ナチュラルカラーでのご注文は、革が足りなくなっておりますのでそろそろオーダーをストップする予定です。
こちらの件もご了承くださいませ。

明日もippeiと精一杯頑張りますのでよろしくお願いいたします。


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