吉祥寺シアターでサルメカンパニーの最新作「12人のヒトラーの側近」を観た。
前回観たこちらの「ベイカーストリートの犬」が面白かったこともあり、期待して劇場へ。
作・演出は前回同様、役者として出演もしている劇団主宰の石川湖太朗。
ヒトラーやナチスを題材にした映画、舞台(最近では劇団チョコレートケーキのナチスを扱った作品群—「熱狂」「あの記憶の記録」「親愛なるわが総統」、映画ではアカデミー賞を受賞したジョナサン・グレイザーの「関心領域」などがある)は色々あるが、”12人のヒトラーの側近”と総統の周りで世界統一を目指した人々の話ということでここで挙げた舞台や映画の傑作のようにちょっとひねった視点があるのか、と思ったのだが話としては史実の紹介にとどまっている感があり、ちょっと拍子抜けした。
さらに、そこに2.5次元的なエンタメ&役者の華やかさを足してしまったのもいただけない。
人類史上最も惨たらしい戦象犯罪(今はこの表現に迫る、戦争犯罪横行しているが)ナチスですよ、その首謀者ヒトラーですよ、イケメンだとか、人形とは言えヒトラーを担ぎ上げたり、それは無いわ〜〜〜と思った。
このカンパニーのこだわりである生演奏の音楽はGoooood!