パタン。ラオンが扉を閉めて出ていくと、室内は、ひっそりと静まり返った。長年の友のように馴染み深い沈黙の中で、ビョンヨンは、閉じていた目を開けた。彼はゆっくりと身体を起こすと、開かれた東側の窓の向こうをじっと見た。資善堂の前庭、生い茂った雑草畑の間を忙しく動く小さな影が彼の目に残った。
「面倒な奴。」
口癖のように小さく呟いたビョンヨンは、今度は下の方に視線を向けた。部屋の一方から香ばしい香りを漂わせる粥椀が見えた。しばらく粥椀とラオンを交互に見ていた彼がだしぬけに、大梁からぴょんと、下へと飛び降りた。ラオンが見たら驚いて口が塞がらない程、速く柔らかな動きだった。瞬く間に食膳の前に来たビョンヨンは、まだ冷めていないお粥を、じっと見つめた。
「面倒だ。」
不満だとでもいうように、小さく愚痴をこぼしながらも、ビョンヨンは、膳の前に座った。
やがて彼は、気を利かせて置かれたスプーンを持ち上げると、お粥を食べ始めた。すぐに口いっぱいに香ばしい香りが広がった。適度に広がった鶏粥が、舌先で氷のように溶けた。
「それでも、死んだ人がいきなり起き上るような味ではないな。」
ラオンの言葉を憶えていたビョンヨンは、少し辛口の評価を下した。そう言いながらも、スプーンは、しきりに口の中へと運ぶことは忘れなかった。まもなく、粥一杯が綺麗になくなった。最後の一掬いを口に入れたビョンヨンは、舌の先に宿った、香ばしい味を、長い間味わうため、目を閉じた。
久しぶりに腹の中が暖かなぬくもりで満たされたせいか?気だるい満腹感がビョンヨンを襲ってきた。彼は普段のラオンが自分の場所だと主張するところに、腕枕をして横になった。満腹も行楽も、大差なかった。
「こんな気分もそう悪くはないな。」
満腹感に満たされたビョンヨンは、夏の虫の音を子守唄にして、こくりと眠り始めた。
そうして、どれくらい経ったのか?再び目を覚ました彼は、暗くなった室内をぐるっと見回し、癖のように誰かを探した。無意識にラオンを探していたわけだ。しかし、一瞬、ふっと笑ってしまった。
やっと、三日だ。奴と一緒にいた時間といっても、まだせいぜい三日に過ぎなかった。その短い時間に、まさか情でも湧いたというのか?習慣のようにラオンを探す自身の姿が、少し滑稽に感じられた。
「情だと。全部余計なものだ。」
低く独り言を言っていたビョンヨンは、身体を起こした。いや、そうしようとした。しかし、そうできなかった。遠くから通行禁止を知らせる太鼓の音が聞こえてきた瞬間、ビョンヨンは自分でも知らないうちに、闇に包まれた雑草畑へ振り向いた。
何かにとりつかれたように暫くの間雑草畑を凝視していた彼の口から、結局、不愛想な一言が出た。
「面倒な奴。」
**************************************
この章が終われば・・・ようやく彼との出会いが・・・♡♡あ~~~!!!!長い!!!!(笑)(笑)
→めっちゃ、勘違いでした(笑)2巻2巻!!!!≧(´▽`)≦すみません~~~★めっちゃ先だわ。
ちなみに・・・☆三巻は・・もうめっちゃめちゃ、面白いです!!!そちらがやめられず、ついこちらが疎かになります!!「面倒な奴。」そう言うビョンヨンのカッコよさ・・!!!クァク・ドンヨンじゃないビョンヨンだ~~~~~(笑)(笑)(笑)
こんなビョンヨンはどう??(*゚ー゚*)
ドンヨン、好きなんだけど、なんでこんなキャラが完全に3流に思っちゃうんだろ(笑)あはははは( ´,_ゝ`) プッ
役は無口でよかった・・・はず。
・・・やっぱ・・・
ボゴム君大好きオーラ全開の、こんな素の彼のせいだな(笑)あはは